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レスリング・鏡優翔、日本選手団の大トリで金メダル!癒しは1月から飼い始めたウロコインコの「パリくん」…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月12日 5時0分

女子76キロ級決勝でブレーズを破り優勝した鏡優翔(左)(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪 最終日 ▽レスリング(11日、シャンドマルス・アリーナ)

 女子76キロ級決勝は11日に行われ、昨年の世界選手権女王の鏡優翔(ゆうか、22)=サントリー=がブレーズ(米国)に3―1で勝ち、最重量級で日本勢初の「金」に輝いた。今大会の日本勢最後のメダルとなり、海外開催大会では史上最多となる金20、銀12、銅13の45個を獲得。21年東京大会に続き、本大会の競技実施期間である7月27日から16日間、すべての日でメダリストが誕生した。パリ五輪は日本時間12日に閉会式を迎え、次回の夏季五輪は28年ロサンゼルス大会となる。

 鏡が日本女子最重量級の歴史を変えた。決勝は第2ピリオドにタックルで2点を奪って3―1で制し、喜びを爆発させた。「誰も成し遂げたことのないことを私がこの手でつかんだ。本当にうれしい。今までやってきた選択の答え合わせをできた」。前田翔吾コーチ(37)を肩車しながらウィニングラン。観客席を見て「みんなが涙の嵐で喜んでくれたことが一番の私の幸せ」と歓喜に浸った。

 小学1年の時、レスリングをやっていた兄の友人の家でトロフィーやメダルがズラリと飾られた棚を見た。「私もこれが欲しい!」。キラキラ輝くメダルへの憧れが、競技を始めたきっかけだった。タックルを磨くためラグビーにも取り組み、ランドセルの蓋の裏には「完全制覇!」とマジックで書いた。練習日誌の書き出しは毎日「夢は五輪で金メダル」だった。

 22年末に右大胸筋断裂の大けがを負った。代表争いで出遅れ、手術室で麻酔が解けて目を開いた瞬間にライバルの顔が浮かんで涙がこぼれた。リハビリ期間は「6か月間、絶対に金メダルを取るために生きていく」と誓った。フィジカル強化を本格的に始め、海外勢に負けない肉体をつくり上げた。23年9月の世界選手権で女子最重量級として03年の浜口京子以来の優勝を飾り、初五輪をつかんだ。

 1月にウロコインコを「パリくん」と名付けて飼い始めた。毎朝、話しかけるうちに、「おはよう」の口癖が「パリ金」に変わった。どんなにきつい練習を積んでも「パリ金」と鼓舞される。癒やしの存在にも背中を押されて立った舞台。「全試合、一秒一秒楽しんでいこうと思っていた。緊張すらも楽しんで五輪を過ごせた」。輝く笑顔で日本選手団を大トリの金で彩った。(林 直史)

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