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【高校野球】32年ぶり出場県立高・大社が、優勝候補・報徳学園の今朝丸裕喜攻略し夏63年ぶり白星

スポーツ報知 / 2024年8月12日 5時0分

9回、汗を飛ばしながら力投する大社・馬庭優太 (カメラ・岡野 将大)

◆第106回全国高校野球選手権大会第5日目 ▽1回戦 大社3―1報徳学園(11日・甲子園)

 32年ぶりに出場した県立の大社(島根)が、今朝丸裕喜投手(3年)を擁する優勝候補の報徳学園(兵庫)に競り勝った。今秋ドラフト1位候補右腕対策が実り、夏は3番目のブランクとなる63年ぶりの白星をつかんだ。

 勝利の女神も、出雲大社の神様もほほ笑んだ。初回2死一、三塁、下条心之介が左前適時打を放つと、敵失も絡んで2点を先制した。「負けるビジョンはなかった」と下条。報徳学園・今朝丸の立ち上がりを攻め、7回は4連打でマウンドから引きずり降ろした。今大会最多3万8000人が詰めかけた中で、63年ぶりの白星。夏3番目のブランク勝利となった。

 対策が功を奏した。対戦が決まった日から、打撃練習では投手の位置を5メートル前に変更。さらに188センチの今朝丸に合わせて、長身の選手を打撃投手に任命。フォームを分析し、“そっくりさん”を相手に打ち込んだ。2安打1打点の下条は「練習の方が速かったので、打てると思っていた」と胸を張った。

 野球部員のほとんどが、学校のある島根・出雲市の出身。試合前にはバットや体に、学校から約3キロの距離にある出雲大社で清めた「稲佐の浜」の砂を振りかけた。石飛文太監督(52)は「出雲大社から一番近い高校。お正月、必勝悲願と何度もお参りしている。ご利益は非常に大きい」と感謝した。先発の馬庭優太は、7回の打席で右脇腹に違和感を訴えたが、7安打1失点、137球で完投。「想定外のことが起きるのが甲子園」と笑った。

 大社は、地方大会の第1回から皆勤出場している15校の1校。初出場した1917年の第3回大会で4強入りし、4元号で聖地を踏んでいる。石原勇翔主将は「自分たちの代で歴史を変えると決めていた。旋風を巻き起こしたい」と宣言。シンガー・ソングライターの竹内まりやを輩出した県立校が、甲子園開場100周年に再び名を刻んでいく。(森脇 瑠香)

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