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【阪神】虎の至宝が帰ってきた!肩・肘の手術乗り越え高橋遥人が1025日ぶりの白星「今は夢のよう」

スポーツ報知 / 2024年8月12日 5時0分

ウィニングボールを手に、ファンの声援に応える高橋遥人 (カメラ・馬場 秀則)

◆JERAセ・リーグ 阪神4―0広島(11日・京セラドーム大阪)

 虎の至宝が帰ってきた。阪神・高橋遥人投手(28)が5回4安打無失点、7奪三振の快投。21年10月21日の中日戦(甲子園)以来、1025日ぶりの白星。約3年ぶりの1軍マウンドで躍動し、お立ち台で「勝つことができないと思うこともあった。今は夢のよう」と感慨にふけった。引き分け以下で自力優勝が消滅する危機を左腕が救った。

 22年4月に左肘のトミー・ジョン手術を受けるなど、相次ぐ肩、肘の手術。復帰への道のりは困難が続いた。22年春には思わしくない回復状況に苦悩。ある日、全メニュー消化前に2軍施設・鳴尾浜球場を飛び出した。「思い通りいかず、もどかしくて…」。一人でさまよった。気づいたときには、約11キロ先の阪神競馬場近く。武庫川沿いの道中で未来を悲観した。

 そんな時、思い返したのは、復活を期待するファンの声だった。「早く投げている姿を見せたい」と奮起。半日を超える“長旅”で気持ちの整理ができ、リハビリ担当・新井トレーナーに頭を下げた。2人で「1軍ですごい球を投げている姿を見てもらう」と約束。4月17日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(鳴尾浜)で実戦復帰し、7月20日に支配下選手として再契約した。計10試合の2軍登板を経て、復活を遂げた。

 今後は一度、出場選手登録を抹消され、23日からの広島3連戦(マツダ)に向かう見通しだ。試合前、内緒でブルペン投球を見守った岡田監督は「素晴らしい」と絶賛。12日からの巨人3連戦(東京D)へ「巨人は前回のピッチャーが中5(日)で来るみたいだけど、こっちはまだ中6(日)を守っていきますよ」と、どっしりと構えた。通算15勝中5勝が巨人戦の“Gキラー”が帰還。逆転Vを狙う猛虎に強力なピースが加わった。(直川 響)

 ◆阪神・高橋の歩み

 ▽21年11月6日 クライマックスシリーズ第1S・巨人戦(甲子園)に先発。6回3失点で敗戦投手

 ▽同11月19日 左肘のクリーニング手術を受けて退院

 ▽22年4月 2月の春季キャンプで投球練習再開も痛みが再発。左肘内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受ける

 ▽23年6月 左尺骨短縮術と左肩関節鏡視下クリーニング術

 ▽同11月17日 育成契約

 ▽24年4月17日 ウエスタン・リーグのオリックス戦(鳴尾浜)で893日ぶりの対外試合登板。1回1安打無失点

 ▽同7月20日 支配下選手として再契約

 ◆高橋 遥人(たかはし・はると)1995年11月7日、静岡市生まれ。28歳。西奈小3年から野球を始め、常葉大橘中3年で全国中学大会優勝。常葉学園橘(現常葉大橘)では2年夏に甲子園出場。登板した1回戦で福井工大福井に敗れた。亜大を経て17年ドラフト2位で阪神に入団。通算45登板で15勝18敗、防御率2・95。181センチ、80キロ。左投左打。推定年俸1850万円。

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