走り高跳び・赤松諒一が日本勢88年ぶり入賞「かなり達成感」も“あと2センチ”…25年世陸参加へ闘志
スポーツ報知 / 2024年8月12日 5時45分
◆パリ五輪 第16日 ▽陸上(10日、フランス競技場)
男子走り高跳び決勝は10日に行われ、赤松諒一(29)=西武プリンス=が2メートル31で、日本勢88年ぶり入賞となる5位に入った。活気あふれる満員のフランス競技場で、歴史を動かした。自己ベストの2メートル31を1回目に成功した赤松は、両手ガッツポーズを空に上げ、マットに大きく倒れ込んだ。「今までで、一番いい跳躍ができた。これまでの陸上競技人生の中で一番楽しい大会」。五輪日本勢最高記録で日本歴代4位、順位も最高タイの5位。記録ずくめの跳躍に「めちゃくちゃうれしい」と爽快な笑顔だった。
今年3月左足甲を疲労骨折。同月末に手術し、2か月の急ピッチでトレーニング。技術面も仕上げた。万全とは言えない状況でも、やってのける強さがあった。22年世界選手権(オレゴン)は予選落ちで涙をのんだが、昨年の世界選手権は8位入賞。「去年の記録を上回るっていうことを目標に掲げてきた。かなり達成感がある」と胸を張った。
視線は次に向いた。今回の自己ベストからプラス2センチの2メートル33が来年東京で行われる世界選手権の参加標準記録。「クリアを目指して頑張っていきたい」。赤松の闘志は一層燃えていた。(手島 莉子)
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