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男子ケイリン4位・中野慎詞「落車しないで行けていれば…悔しい」日本の4大会ぶりメダル届かず 左鎖骨骨折で治療へ…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月11日 23時41分

◆パリ五輪最終日 ▽自転車トラック種目(11日、サンカンタンアンイブリーヌ・ベロドローム)

 男子ケイリン決勝が行われ、初出場の中野慎詞(日本競輪選手会)はレース中に落車があり、ゴールできずに4位だった。日本発祥の種目で、2008年北京五輪銅メダルの永井清史以来、決勝に進んだが、日本勢2人目の表彰台には一歩届かなかった。落車後はしばらく立ち上がれず、スタッフの肩を借りてバンクから引き揚げた。その後、検査を受けて左鎖骨の骨折が分かった。

 患部にガーゼなどの処置を施し、いすに座って取材対応した中野は「悔しい気持ちの方が強い。トップ2人からは、力が劣ってるかなとレースを走って感じる。落車しないでしっかりいけていればというのはあるけど、実際に(メダルに)届いてないので、これが実力なのかなとも思います」と悔しさをにじませた。

 最後の1周となった最終コーナーで、メダル圏内の3位を争う4番手につけていたが、3番手の選手が内側に下がってきた。「寄りかかってくる形で、バランスを崩した。何とも言えないというか、耐えられれば良かったけど」とゴールの前で転倒し、メダルの夢は破れた。

 2028年ロサンゼルス五輪に向けては「五輪のメダルが欲しいという強い気持ちはあるけど、こういう形で骨折もしてしまっているので、気持ちは落ちている部分はある。また回復して、練習していくうちにやりたいと思うのか、思わないのか」と、今後考えていくとした。大会を終えた中野は日本に帰国後、患部の手術をし、まずは治療に専念すると話した。

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