【日本ハム】伊藤大海が９勝目…７回５失点もリーグトップに１差

日本ハム

◆パ・リーグ　日本ハム８―７西武（１１日・エスコンフィールド）

　日本ハム・伊藤大海投手（２６）が１１日の西武戦（エスコン）でリーグトップに１差と迫る９勝目を挙げた。３回に不運な安打を４本集中されて一時逆転されたが、味方の援護を受けて７回７奪三振５失点。チームも今季最長タイ５連勝で、１９年７月２７日以来、新庄政権では初の貯金「１０」となった。

　白星を手にしても笑顔はなかった。８―３の７回に源田に２ランを被弾。被安打７、５点を失って救援陣に後を託し「ピリっとしない内容で後味の悪いマウンドになってしまった。全然納得できる内容じゃない」と１０５球を振り返った。

　３回は先頭への四球から３失点と課題も残したが、４、５、６回は打者１０人で締め直した。新庄監督は「反省する点は本人が一番分かってる」とした上で「今年は修正できる能力をすごく（身につけた）。いつも（頭に血が）カーッときてたのが、冷静に慎重に投げている」と勝ち頭としての成長も評価した。

　９連戦の第２戦。７回まで踏ん張ったのはエースとしての意地だった。７勝１０敗の昨季を経て、２年ぶり２ケタ勝利に王手をかけた右腕。順当なら次回は９連戦最後の１８日・オリックス戦。「（中継ぎの）皆を休ませられるように準備したい」とかぶとの緒を締めた。（堀内　啓太）

　松本剛（３１歳の誕生日に２安打。自己最長１４戦連続ヒット）「エスコンで誕生日を迎えられたのは初めてなのでうれしかった」