【ボーイズリーグ】札幌豊平が“北海道対決”を制して初V、勢いをつけてジャイアンツカップへ…東商テクノ旗争奪北海道大会
スポーツ報知 / 2024年8月12日 18時43分
◆東商テクノ旗争奪第3回日本少年野球北海道大会最終日(12日、札幌円山)▽決勝 札幌豊平11―0札幌手稲(5回コールド)
前日の1回戦、準決勝で長野、横浜緑の道外勢を倒した勢いは、最後まで止まらなかった。札幌豊平が11―0で札幌手稲に5回コールド勝ち。猛暑の中で北海道勢初のタイトルを手にした。
いきなり打線爆発だ。初回、1死から2番・前田創大(3年)の左翼線三塁打など長短5安打を集めて6点をもぎ取り、その後も長打攻勢で加点した。投げては180センチの大型右腕・前川漣太郎(3年)が毎回走者を背負いながらも7奪三振で要所を締め、4回3分の2を無失点。投打で札幌手稲を圧倒した。
“ルーチン”で決戦に臨んだ。この日の朝も約1時間の打ち込みを敢行。初回に左中間三塁打、5回にも左中間二塁打を放ち3打数2安打2打点の井上蒼大(3年)は「バットが振れていたし、(三塁打は)真っすぐにもタイミングが合っていた。二塁打はちょっとこすった感じだったけど、バットを振り切れたので」と達成感を口にした。
5番・工藤潤(3年)が初回の適時打と2本の犠飛で3打点。代打の切り札・湯浅颯介(3年)も3回にこん身のひと振りで右中間三塁打を放つなど、それぞれが役割を果たした。今大会3試合でチーム打率は驚異の4割6分8厘。しかも決勝は11安打のうち6本が長打。圧倒的な攻撃力で頂点に登り詰めた。
黒岩公二監督は「(ボーイズ同士では)北海道最後の相手。必ず勝って終わろうと話していた。みんな初球から気持ち良くバットを振ってくれましたね」と目を細めた。上昇気流に乗ったチームは、16日のファイターズ・チャンピオンシップU15(エスコン)を経て20日からのジャイアンツカップ(東京)に挑む。
腰を痛めて一時は戦線離脱も経験した井上は、道外勢も連破した今大会で自信を固めた様子。「道外のチームの投手は球のスピードもキレもトップレベル。こういう投手を打たないと勝てない」。ボーイズ北海道王者の誇りを持って、集大成へと向かう。(石井 睦)
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