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「エリが帰ってくるまでみんなで穴を埋める」ヘルナンデス骨折離脱も“代魔神”右腕が巨人初セーブ

スポーツ報知 / 2024年8月13日 5時30分

9回を締めたケラーは岸田(右)と歓喜(カメラ・堺 恒志)

◆JERA セ・リーグ 巨人1―0阪神(12日・東京ドーム)

 熱のこもったケラーの13球だった。古巣相手に1―0の9回2死。最後は佐藤輝を8球目カーブで空振り三振に斬ると、雄たけびを上げて力強く拳を握った。守護神・大勢が2連投中でベンチ外だったことから、“代魔神”として登場。自己最速を1キロ更新する158キロをたたき出し、1回無安打無失点で移籍後初セーブだ。「大勢がいないとき、今日に関してはしっかり穴を埋められて良かった。すごく光栄」と声を弾ませた。

 最初から最後まで気迫は十分。先頭・中野には153、156、155、156キロと直球だけで三振に抑え、結果的に2球のカーブを除く11球を直球で押した。「1点差で大事な場面だったから、アドレナリンもすごく出ていた」。これで15試合連続無失点と好調ぶりが際立つ。

 阿部監督は「大勢が上がりなので、(9回は)ケラーでいくと決めていた。最後ドキドキしましたけど、球速も上がっていましたし、いいピッチングができるんだなと感心しました」と評価した。助っ人仲間のヘルナンデスが左手首骨折で離脱し、ケラーは「エリが帰ってくるまで何とかみんなで穴を埋められるように。いい形でシーズンを終えられるように」と宣言。その剛球で最後までブルペンを支えていく。(田中 哲)

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