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8強の壁越えられなかったバレー男子 あとは世界との差を埋める「経験」積み重ねるのみ…パリ五輪・担当記者が見た

スポーツ報知 / 2024年8月13日 7時0分

石川祐希と高橋藍

 大きな期待を背負った中で、8強の壁を越えられなかった。バレーボール男子日本代表は5日のイタリアとの準々決勝で、マッチポイントを4度握りながら、フルセットで敗れた。48年ぶりの4強入り、52年ぶり金メダルに届かなかった理由は何か。想定通りにいかなかったことが2つあった。

 まずは、直前のネーションズリーグ(NL)。フィリップ・ブラン監督(64)は「決勝の舞台を経験する」と目標を立て、狙い通り初の銀メダルにつなげた。ただ、米国の主力は別調整。ドイツのエース・グロゼルは、佳境の第2週に同行しなかった。日本もイタリアでシーズンを終えたばかりの主将・石川祐希(28)、高橋藍(らん、22)を別調整とし、第2週から合流。ただ、石川は「感覚が戻ってこない」、負傷明けの藍も「(患部は)完全には治ってはいない」という状態だった。

 2つ目はNLの銀獲得で隙が生まれたこと。五輪1次L初戦のドイツ戦はサーブミスが目立った。3戦目の米国に敗戦後「勝たないと金はない」と選手は危機感を募らせ、想像以上の相手の出来に驚いた様子も見受けられた。いつも通りとはいかなかった。主将の石川は「隙を見せてしまった」と明かし、指揮官もチーム状態を「不安定」と表現した。

 名将・ブラン氏は、緻密(ちみつ)に準備を進めた。NL2大会で表彰台に立ち、五輪予選で4大会ぶりの自力切符をもぎ取った。世界ランクを過去最高の2位で臨んだが、目標の金メダルには届かなかった。世界を最もよく知る石川は「簡単に達成できる目標ではない」と繰り返したが、その通りだと考える。ただ、東京五輪と同じ8強でも、イタリアを追い詰めるなど世界との距離は縮まったことは示した。4年後へ向け、世界上位で「経験」を積み重ね、チャレンジしていくことで、道が開ける。(宮下 京香)

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