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ドジャース大谷翔平「いるだけで脅威」36号で復帰のベッツとアベック弾…33個目盗塁で「40-40」前進

スポーツ報知 / 2024年8月13日 12時18分

囲み取材に応じる大谷(左、カメラ・中村晃大)

◆米大リーグ ブルワーズ2―5ドジャース(12日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が12日(日本時間13日)、敵地・ブルワーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、5回に3試合ぶりの36号2ラン。3打数1安打2打点1盗塁で同じ“MVPトリオ”のベッツの復帰戦に花を添えた。

 大谷は「(ベッツは)本当にいるだけで 脅威になる。打線の厚みがやっぱり全然違う。相手も嫌だと思うし、今日は本人も(本塁打を)打って、選手としての素晴らしさを証明した。チームとしているかいないか、 だいぶ違うのかと思う。大きな存在だなと思う」と復帰戦でアベック弾を放ったベッツをたたえた。

 ブルワーズ先発は昨季12勝を挙げ、今季もここまで7勝のペラルタだった。大谷は初回先頭の第1打席は中飛、3回1死三塁の第3打席は二ゴロに倒れていたが、アメリカンファミリーフィールドはこの日まで過去3試合の出場で打率4割1分7厘、1本塁打と相性のいい球場。5回にその相性を見せつけた。

 2―0の5回無死一塁の第3打席。3ボールからの4球目、ペラルタの93・2マイル(約150キロ)直球を捉えた。打球速度107マイル(約172・2キロ)、打球角度36度、飛距離424フィート(約129・2メートル)。逆らわず、左中間席へ打ち返した。カウント3―0からの本塁打はメジャー通算207本目で初めてだった。

 前日11日(同12日)の本拠地・パイレーツ戦では6打数1安打。6回に10打席ぶりのヒットとなる右翼線三塁打を放ったが、5―5の延長10回1死一、二塁で三邪飛に倒れるなど得点圏では4打席全て凡退。約4か月ぶりに3割を切り、8月はこの日まで9試合で月間打率1割7分9厘と不振に陥っていた。

 だが、左手骨折で離脱していたベッツが大谷の後を打つ「2番・右翼」で約2か月ぶりに復帰。「3番・一塁」のフリーマンとの“MVPトリオ”が完成したことで大谷にも余裕が生まれ、マークが分散することによる相乗効果もあったはずだ。前日11日の試合後、ロバーツ監督は「走者が得点圏にいる時にスイングが少し大きすぎると思う。時には本塁打ではなく、(外野)フライでもいい。翔平がミスしてしまうのは力み過ぎているからだろう」と指摘していた。

 その2番・ベッツは復帰2打席目の3回2死三塁で先制&決勝の11号2ランを放った。いきなり大谷と3度目のアベック弾。役者がそろい始め、大谷の打撃も戻ってきた。7回には6試合ぶりの盗塁も決め、リーグ2位タイとなる今季33盗塁目。チーム119試合目での36号、33盗塁はシーズン49本、44盗塁ペースとなり、日本人初、史上6人目の「40―40」は現実的な数字となってきた。

 先発のカーショーは6回途中3安打1失点6Kの好投。昨年11月の左肩手術から復帰4戦目で324日ぶりの今季1勝、通算211勝目を挙げた。投打で主役が主役らしい働きを見せ、ドジャースは今季最長タイの13連戦を4連勝で発進した。

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