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巨人・阿部監督、救援左腕続投の真意「“代えてくれるんじゃねえか”みたいな感じで投げていたからケツを拭かせた」

スポーツ報知 / 2024年8月14日 5時0分

5回2死二塁、坂本が才木(手前)から一時同点となる左前適時打を放つ(カメラ・堺 恒志)

◆JERA セ・リーグ 巨人5―8阪神(13日・東京ドーム)

 巨人は阪神との打撃戦に敗れ、連勝は3で止まった。F・グリフィン投手(29)が4回5失点でKOされたが、5回、途中出場から来日初の左翼に入ったC・モンテス内野手(27)の2点二塁打などで一挙4点を奪い、難敵の才木から計5得点。左手首を骨折したE・ヘルナンデス外野手(29)を欠く中、丸が今季初めて中堅で先発し、モンテスの外野起用の選択肢を増やすなど、攻撃型の布陣が一定の成果を見せた。

 敗戦の中に確かな収穫があった。ヘルナンデス不在の打線が1―5の5回に5安打で一挙4得点。試合前の時点で今季5度対戦して防御率1・10に抑えられていた天敵・才木から、モンテスの2点二塁打、吉川、坂本の連続適時打で一時同点に追いつき、5回までに5点を奪った。敗れはしたが一致団結した野手陣の粘りに、阿部監督は「いい攻撃ができた」と手応えを示した。

 交流戦途中から49試合連続で中堅で先発してきたヘルナンデスが11日の中日戦(バンテリンD)で守備の際に左手首を骨折して離脱した。「何とかみんなでね」と全員でカバーするしかない状況で、12日の阪神戦はオコエが中堅で出場。この日は中堅に今季初めて丸、右翼に同じく今季初めて長野を入れた。ともに外野の全ポジションで経験豊富だが、打力強化のために攻撃的な新布陣で臨んだ。

 先発グリフィンが4回5失点と誤算。4点ビハインドの5回から継投に入ると同時に一塁・大城卓をベンチに下げ、左翼の岡本和を一塁、左翼には公式戦プロ初の外野守備となるモンテスを起用した。「テスト形式みたいな感じになっちゃったけど」と試す意味もあったが、6回の前川の後方の大飛球を背走しながらフェンス手前で好捕。一塁ベンチで帽子を取って脱帽ポーズでたたえた。

 新助っ人は打撃でも3打数3安打。慣れない外野にもメドが立ち、オプションが増えたことについて、指揮官は「それは確実になったので良かったなと思います」と歓迎した。浅野、立岡、オコエらを含め外野陣の可能性が広がった。

 勝負を決める痛恨の失点は7回。4番手の高梨が四球、二塁打、四球で1死満塁のピンチを招いた。右の3番・渡辺を迎えて続投。「なんか“代えてくれるんじゃねえか”みたいな感じで投げていたようにしか見えなかったからね。ケツ拭かせました」と厳しさを込めて託したが、左中間に走者一掃二塁打。これが決勝点となった。

 左腕と右打者の対戦となったこの場面、変則右腕の船迫はすでに6回に登板していた。阪神の岡田監督は試合後に「ケラー来るかなと思った。(高梨続投は)意外やった」と話したというが、準備していたのは伊藤。無理をして連投となるケラーを投入しない、という先を見据えた阿部監督の柔軟なマネジメントが垣間見えた駆け引きだった。

 広島も敗れたため首位との1ゲーム差は不変。14日の阪神戦はここまで4勝3敗1分けの9連戦最終戦となる。「野手の方はね、今日はよく打ったし明日につなげてもらいたいなと思います」。敗戦の中、ヘルナンデス不在のチームに明るい兆しが見えた一戦でもあった。(片岡 優帆)

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