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楽天・早川隆久が“完全試合超え”激レア完封…4人走者を出しても27人斬り、2リーグ制後68年ぶり2人目

スポーツ報知 / 2024年8月14日 6時0分

4回1死一塁、来田を併殺打に仕留め、鈴木大(右)とタッチを交わす早川(カメラ・馬場 秀則)

◆パ・リーグ 楽天3―0オリックス(13日・京セラドーム)

 代打・杉本をチェンジアップで空振り三振に仕留めると、楽天・早川隆久投手(26)は軽くグラブを叩いた。1年目の21年5月16日以来、1185日ぶりの完封で今季8勝目。しかしそれよりも激レアだったのは、2安打2四球を許しながら、盗塁死1つと3つの併殺打で、打者27人で試合を終わらせたこと。4人以上の走者を出しながら打者27人での完封は1956年以来68年ぶり、完全試合よりも珍しい2リーグ制後2人目の“快挙”だった。

 140キロ台中盤の切れのある直球にチェンジアップ、スライダーなどを織り交ぜテンポよくアウトを重ねた。3併殺は「狙い通りというよりは、ランナーをセカンドに進めないように二遊間に打たせた結果」。9連戦の中で最高の仕事だったが「もうちょっと突き詰められるところはあるので、一番というピッチングをここぞという試合でできれば」と満足せず先を見据えた。

 自身2度目の完封は同じ舞台で成し遂げた。ルーキーだった21年も京セラDでの達成。「1年目以来ということだったので、感慨深いところもありますし、そのときのアンパイアの方も福家さんだったので、今回もいけるかなと。うまくペース配分していけたところがよかった」。偶然の一致も精神面での追い風にして、最後まで投げ切った。

 今江監督は「早川に尽きる。テンポも良かったし、今年一番のピッチングだったんじゃないですか」と絶賛した。「27人で完封できたので次はホームでの完封を目指したい」と早川。成長を続ける開幕投手が、激レア完封も通過点にして真のエースへ進化を遂げようとしている。(山口 泰史)

 【記録メモ】

 早川(楽)が21年5月16日のオリックス戦以来、3年ぶり自身2度目の完封勝ち。2安打と2四球で許した走者は4人いたが、盗塁死と3本の併殺打に打ち取り対戦した打者は27人だった。50年の2リーグ制後、4人以上の出塁を許しながら9回を打者27人で完封は、56年4月29日大映戦のダブルヘッダー1試合目で記録した伊藤四郎(高橋)以来、68年ぶり2人目。伊藤は5安打されるも守備陣が4併殺などで完封を援護した。

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