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【甲子園】150キロ計測の花巻東エース小松龍一「もう1度甲子園に戻ってこれた」支えてくれた仲間たちに感謝

スポーツ報知 / 2024年8月13日 20時53分

試合に敗れあいさつに向かう花巻東ナイン(カメラ・岡野 将大)

◆第106回全国高校野球選手権大会第7日 ▽2回戦 花巻東0―5滋賀学園(13日・甲子園)

 昨夏甲子園8強の花巻東(岩手)が滋賀学園(滋賀)に0―5で力負けし、初戦敗退した。先発したエース右腕の小松龍一(3年)が初回に自己最速を更新する150キロを計測。「ボールもいっていたし、制球面も特に荒れることもなかった」と上々の立ち上がりだったが、2回につかまった。自身のバント処理ミス(記録は内野安打)からピンチを広げるなど、計5安打を集中されて3失点。「バットに当てられて(野手の)間を抜けたり頭を越されたりした。もっと厳しく投げ切るべきだった」と悔やんだ。結局この回限りで降板。その後はベンチで仲間たちへ声をかけたが、勝利には届かなかった。

 昨秋は県大会初戦で敗退。県&東北大会を制した今春も調子が上がらず、東北大会は登録変更で“ギリギリ”のメンバー入りだった。今夏、再びエースナンバーを背負ったが投げたのは2試合計5回のみと本調子にはほど遠い投球内容。関西入り後、スタッフ陣から投球フォームについて助言をもらい「自分の感覚と(体の)動きにずれがあった」。修正部分について「極端に、はっきり意識してやることで調子も上がってきた」と話した通りに球速は上がったが、勝てる投球は最後までできなかった。

 仲間たちへ「いつもふがいない投球ばかりしていたのに、もう1度甲子園に戻ってこれた。支えてくれたみんなに感謝しかないです」と話した小松。今大会はベンチ入りメンバー20人のうち9人、この一戦はスタメンに4人と1、2年生が多く、敗れはしたが貴重な経験を積んだ。佐々木洋監督は「古城(大翔内野手)をはじめ、3年生に財産を頂いた後輩たちが多い。この経験を生かしてほしい」。悔しい負けから再出発するチームが、甲子園に戻れるように力をつけていく。

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