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初マラソン日本最高&日本学生記録の国学院大・平林清澄が28年ロス五輪へ意欲

スポーツ報知 / 2024年8月14日 7時0分

蓼科高原で走り込む国学院大の平林清澄(右)。ロス五輪マラソン出場に意欲を示した(左は児玉虎太郎)

 2月の大阪マラソンで日本歴代7位の2時間6分18秒の好記録で優勝した国学院大の平林清澄(4年)が13日、2028年のロス五輪のマラソン出場に改めて意欲を示した。現在、長野・蓼科高原で合宿中の平林は「パリ五輪の男子マラソン(11日)はチームメートと一緒にテレビで見ました。次(ロス五輪)は出場したい、と思いました」と前向きに話した。

 平林は、初挑戦だった大阪マラソンで、残り10キロでトップに立つと、そのままトップを走り続け、勝ち切った。日本歴代7位の2時間6分18秒で走破し、昨年2月の大阪マラソンで西山和弥(トヨタ自動車)がマークした初マラソン日本最高記録(2時間6分45秒)と、昨年2月の別府大分毎日マラソンで青学大の横田俊吾(現JR東日本)がマークした日本学生記録(2時間7分47秒)をダブルで更新した。記録も高く評価されるが、それ以上に勝ちっぷりが見事だった。4年後のロス五輪では有力な代表候補のひとりに挙がる。

 前田康弘監督(46)は「甘くは考えていませんが、平林はロス五輪に出場できる可能性を十分に持っていますし、本気で狙っていますよ」と話す。ロス五輪の開催期間は2028年7月14日~30日。暑さが予想される。「平林は暑さを苦にしません。また、ロス五輪がどのようなコースになるか、分かりませんが、今回のパリ五輪のような起伏が激しいコースになれば面白いですね」と前田監督は4年後を見据えて話した。

 28年のロス五輪の前に来年の東京世界陸上代表を狙える位置にいる。同大会の男子マラソン参加標準記録(有効期間23年11月~25年5月)は2時間6分30秒で、現時点で突破している日本人選手は平林だけ。代表選考基準のひとつにジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズのシリーズ4(23年4月~25年3月)のチャンピオン(ポイントランク1位)という項目があり、今年の大阪マラソンを制した平林は来年2~3月のマラソンで再び好成績を残し、代表を目指している。ランキングは指定レースの2大会の合計ポイントで決まるが、ランキングの対象になるためには少なくとも3大会に出場し、完走する必要がある。選考条件を満たすために指定大会のひとつである25日の北海道マラソンに出場する。

 平林は「北海道マラソンは二つの目的で走ります。ひとつは走り込み。もうひとつは東京世界陸上の代表を狙える条件をつくることです」と冷静に話した。前田監督は「天候次第ですが、2時間40分台でゴールすれば十分。平林が速く走らないように男子マネジャーが一緒に出場します。マネジャーが走れるペースでレースを進めるように計画しています」と説明した。大会主催者から招待選手の打診があったが、上位を狙わないため、丁重に断り、一般参加で出場する。

 来春の卒業後にマラソンで世界を目指すが、現在は国学院大のエース兼主将としてチームを引っ張ることに集中している。「今季のチーム目標は箱根駅伝総合優勝。今はそれを一番に考えています」ときっぱり話した。「『箱根から世界へ』を実現できるように頑張ります」。平林は強い思いを持って「熱い」夏を走っている。

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