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巨人・浅野19歳満塁弾…坂本も同じ東京ドーム阪神戦19歳で記録「やってきたことが1軍で通用すると、分かった」

スポーツ報知 / 2024年8月15日 5時0分

4回2死、先制の満塁本塁打を放ちスタンドにマスコット人形を投げ入れる浅野(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 巨人4―0阪神(14日・東京ドーム)

 巨人が浅野翔吾外野手(19)の今季初安打となる1号満塁弾で3位・阪神を撃破した。4回に生まれた2年目の通算2号は、19歳8か月でのグランドスラム。球団では同3か月の坂本に次いで2番目の年少記録だ。投げては戸郷翔征投手(24)が阪神打線を7安打に抑え、自身初の2試合連続完封。最終戦を快勝で締めた真夏の9連戦は5勝3敗1分けで勝ち越し。首位・広島との1差もキープした。16日からは敵地でDeNA3連戦に臨む。

 絶景だった。初めて東京Dのお立ち台に上がった浅野の目に、ファン一人一人の笑顔が映った。「ファームでも全然打てなくて…。たくさんの人に支えてもらって常に感謝する立場だった。後半戦はたくさんの人に感謝されるようになりたい」。今季13打席目での初安打&1号は、プロ2年目で初の満塁弾。そして阿部巨人初のグランドスラムだ。球団史に名を刻んだ19歳の初々しいヒーローインタビューがスタンドからの「ありがとう!」と重なった。

 0―0の4回2死満塁。「ああいう場面でゼロで終わったらダメ」とバットを指一本分、短く持った。カウント1―1から129キロスライダーを手元まで引きつけ、打ち抜いた。昨年8月18日広島戦(マツダ)以来の一撃。「やってきたことが1軍で通用すると今日、分かった」。4月6日のDeNA戦(東京D)以来のスタメン出場。是が非でも結果がほしい場面でも冷静でいられた根拠が、ファームで汗を流してきた4か月間にある。

 開幕1軍入りも、9打数無安打で4月上旬に2軍落ち。高い潜在能力を秘める浅野に、首脳陣は状況に応じたプレーをする判断力=野球脳の向上を求めた。試合の流れを読む能力が特に求められる2番でも起用された浅野は「ただ打つだけじゃなくて、チームのためにどうするかを考えてやっていくと、自然と結果がついてくる」と心境にも変化があった。

 進化を続ける中で、忘れずに胸に刻んでいるものもある。後半戦から登場曲を矢沢永吉の「止まらないHa~Ha」からThe Offspringの「Pretty Fly」に変更。母校・高松商のチャンステーマで「初心に戻るということ。高商の人も喜んでくれるので、それで選びました」。高校時代に甲子園で暴れ、昨季のプロ初本塁打も8月にマークした夏にまたしても、どでかい仕事をやってのけた。

 始球式はパリ五輪女子スケートボードの金メダリスト・吉沢恋が務めたが「年下っすか? 自分のことでいっぱいいっぱいで。テレビもジャイアンツ戦しか見ていない」と苦笑いの浅野。野球が復活する28年ロス五輪に向け「まずジャイアンツでレギュラーをとって、その先にあると思う」。東京Dで今季ラストとなった伝統の一戦で伝説を作った男が、V争いの熱い夏の主役になる。(内田 拓希)

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