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健大高崎、甲子園春夏連覇が夢と消え…攻守で沸かせた熱血主将・箱山が「こんなに早く…」と嗚咽漏らす

スポーツ報知 / 2024年8月15日 6時20分

9回に勝ち越され健大高崎・石垣、捕手・箱山はがっくり(カメラ・朝田 秀司)

◆第106回全国高校野球選手権大会第8日 ▽2回戦 智弁学園2―1健大高崎(14日・甲子園)

 健大高崎の熱血主将・箱山遥人の涙が止まらなかった。「期待されたなか、こんなに早く負けてしまうなんて…。とても悔しい」。史上8校目9度目の春夏連覇が夢と消え、嗚咽(おえつ)を漏らしながら話した。

 1―1の9回1死一、二塁。箱山は智弁学園の9番・田近楓雅の捕手前へのバントを猛ダッシュで拾い上げ、ジャンピングスローで三塁封殺し甲子園を沸かせた。しかし、次打者に初球のスライダーを中前へはじき返され決勝点を許した。

 5回途中から3番手で登板したエース・石垣元気は「カウントを取りにいったボール」と声を絞り出した。箱山は「石垣は腰を痛めていて、変化球が甘く入っていた。気付けず、普通に(初球を)入ってしまった」と悔やんだ。

 箱山は甲子園の土を集めることはしなかった。「思い出づくりに来たわけではない。プロになって戻ってきたい」。世代NO1捕手は、未来への誓いとともに高校野球に別れを告げた。(浜木 俊介)

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