【広島】新井監督の祈り通じた劇的幕切れ「できればＨＲ最高なんだけどな…」菊池が逆転サヨナラ３ラン

広島・新井貴浩監督

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　広島４Ｘ―３ＤｅＮＡ（１４日・マツダスタジアム）

　広島は、地元にとって特別な「ピースナイター」で劇的な逆転サヨナラ勝利を収めた。２点ビハインドの９回１死一、二塁。広島一筋１３年目の菊池が、１５年９月２２日のヤクルト戦以来９年ぶりとなる劇的３ラン。サヨナラ勝利はチーム今季３度目。１７回目の「ピース―」では、２２年の阪神戦で９回４得点で逆転して以来３度目。真夏の９連戦を５勝３敗１分けで乗り切り、２位・巨人に１ゲーム差をキープした。

　新井貴浩監督の試合後の主な一問一答は以下。

　―「ピースナイター」で劇的な幕切れ

　「もう最高の一日になりました」

　―直前の９回無死一、二塁の中村奨選手は左飛。犠打ではなく強攻策だった

　「奨成はしっかり振れていた。その前（７回無死一塁）は併殺だったかな。（９回は）ヒット（小園の先頭二塁打）の後は四球だった。いろんなことを考えて、もう一気にいくぞ！と思って普通に打たせました。これで、また併殺になったら、それも野球なので。それは自分が受け止めればいい。もう一気にいくと決めました」

　―菊池選手の打席は、どういう思いで見守っていた

　「期待を込めて見ていました。最高の結果で応えてくれました。興奮しました」

　―ホームベース付近で抱擁もあった

　「そうですか？　あまり覚えてないですが」

　―菊池選手は７回に通算３００二塁打も達成

　「今日はもう素晴らしいバッティングだったんですけども、彼は守備の方でも目に見えない貢献度という素晴らしいものもある。打てているときでも、打てていないときでも、１００％切り替えて守備にも集中できる。その辺りが本当に彼の一番、素晴らしいところ」

　―守備だけでなく長打力も魅力

　「彼の魅力の一つ。前さばきができるバッターなので、今日みたいにツボにハマったらホームランになるますよね。もちろん『つないでくれ』『返してくれ』と思っていたんですけど、できれば『ＨＲ最高なんだけどな』って思いながら、期待して見ていました」

　―５回３失点だった床田投手について

　「今日はちょっと立ち上がり、体が重いのかなと感じました。そういう日もある。また次の登板に向けて、しっかり調整してもらいたい」

　―（自ら）

　「その後を受けた中継ぎ陣。ウチの自慢のブルペン陣なんですけど、彼らが点を与えなかったので、最後こういう結果になったんだと思います」

　―改めて「ピースナイター」について

　「最高ですね。広島にとって特別な日だと思いますし、特別な試合だったと思います。その日に、こういう劇的な勝ちを、超満員のファンの皆様にお見せできて、もう最高の一日でした」