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【甲子園】実力「折り紙付き」 元文化系エース・智弁学園の田近楓雅が1失点完投で奈良勢初の春王者撃破

スポーツ報知 / 2024年8月15日 6時0分

2回2死一、三塁、智弁学園・田近 楓雅が中前適時打を放つ(カメラ・朝田 秀司)

◆第106回全国高校野球選手権大会第8日 ▽2回戦 智弁学園2―1健大高崎(14日・甲子園)

 智弁学園(奈良)は、健大高崎(群馬)を撃破。エース左腕・田近楓雅(3年)が1失点完投し、奈良勢で初めて春王者を下し、同校30勝目を挙げた。

 高らかに拳を掲げた。同点の8回2死二塁、打席にはプロ注目・箱山遥人を迎えた。智弁学園・田近は初球のチェンジアップを捉えられ、打球は左中間へ。勝ち越されるのを覚悟した瞬間、左翼手・中道優斗が倒れ込みながらキャッチ。「(打った瞬間)バットの先なのに、あそこまで飛ばされた」と舌を巻いた。それでも、4打数無安打と仕事をさせなかった。「そこを攻略すれば、チームとして崩せる。自分の投球ができた」と、4番狩りに胸を張った。

 強豪校のエースは、まさかの“元文化系”だ。小さいころは運動があまり得意ではなく、母は「手先が器用でおとなしい。折り紙とか習字、絵を描くのが好きだった」。だが、野球チームの体験に連れて行くと「やりたい」と予想外の返答。聖地を踏むまでに成長し、8安打を浴びながらも1失点、無四球10奪三振の快投。「制球は自信がある」と、指先の感覚は“折り紙付き”だ。

 親元を離れた高校入学後は、試合前に決まってLINEでやりとり。「『絶対大丈夫やから自信持って』とか、励ましてくれる」と、母への感謝を口にする。メッセージの決まり文句は「いつも通り、笑顔で」。この日も胸に刻み、心の底から野球を楽しんだ。「やっぱり、一番お世話になったのが両親。日本一を見せたい」と背番号1。大好きな野球で、最高の恩返しをする。(南部 俊太)

 ◆田近 楓雅(たぢか・ふうが)2006年5月26日、大阪・枚方市生まれ。18歳。船橋小2年から枚方樟葉ウイングスで野球を始め、招提北中では京都シニアでプレー。智弁学園では2年春から背番号10でベンチ入りし、2年秋から背番号1。変化球は得意球のチェンジアップに加え、カーブ、スライダー、フォーク。最速140キロ。50メートル走6秒3、遠投110メートル。将来の夢は「野球で生きていく」。180センチ、76キロ。左投左打。

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