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【甲子園】京都国際2年生左腕・西村一毅が3安打完封「自分が3年生の夏を終わらせるわけにはいかない」

スポーツ報知 / 2024年8月15日 6時0分

京都国際先発の西村 一毅(カメラ・朝田 秀司)

◆第106回全国高校野球選手権大会第8日 ▽2回戦 京都国際4―0新潟産大付(14日・甲子園)

 京都国際は、2年生左腕・西村一毅(いっき)が3安打完封し、4強入りした21年以来の16強に進出した。

 涼しい顔でマウンドに立ち続けた。先発した京都国際・西村は、序盤こそ制球に苦しんだが、9回を3安打で完封勝利。「自分が3年生の夏を終わらせるわけにはいかない」。138球で見事な甲子園初登板を飾った。

 現DeNA・森下瑠大に憧れて同校に入学した左腕。小牧憲継監督(41)は「指先の感覚が(森下に)似ている」とその能力に一目を置く。西村の投球を動画で見た森下からは「『チェンジアップを教えてください』と伝えてください」と指揮官に連絡が届くほど。この日もその“宝刀”を決め球に8三振を奪い、同じく2年生で21年夏の2回戦(対前橋育英)で完封勝利を挙げた尊敬する先輩に肩を並べた。

 今春のセンバツではベンチ外。「悔しいよりも『終わった』と思った」。8回には自ら適時二塁打も放ち、攻守に躍動した。エース・中崎との“二枚看板”で狙うは同校最高成績の4強超え。脈々と受け継がれる左腕の系譜で新たな歴史を作る。(森口 登生)

 ◆西村一毅(にしむら・いっき)2007年7月7日、滋賀・甲賀市生まれ。17歳。綾野小2年時に水口少年野球団で野球を始める。水口中時代は近江ボーイズに所属し、外野手と投手。京都国際では投手に専念し、1年秋から背番号11でベンチ入り。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ。最速143キロ。177センチ、66キロ。左投左打。好きな言葉は「何とかなる」。

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