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【甲子園】青森山田・原田純希、低反発バットでどデカい一発 バックスクリーン右へ高校通算29号

スポーツ報知 / 2024年8月17日 6時0分

1回2死二塁、青森山田・原田が先制2ランを放ちガッツポーズ(カメラ・岡野 将大)

◆第106回全国高校野球選手権大会第10日 ▽3回戦 青森山田5―0石橋(16日・甲子園)

 青森山田が石橋(栃木)を下し25年ぶり2度目のベスト8進出となった。19日の準々決勝は、関東第一―東海大相模、青森山田―滋賀学園のカードに決まった。

 高々と舞い上がった打球の行方を見つめ、青森山田の4番・原田純希は右拳を掲げながらダイヤモンドを一周した。初回2死二塁、高めの直球をバックスクリーン右へ高校通算29号2ラン。「会場全体が盛り上がって、打ててうれしかった」。身長170センチながら体重97キロのどっしりしたボディーから、低反発バットでは甲子園で最大級の一撃を繰り出した。

 チームメートに支えられ、聖地での不振を乗り越えた。センバツでチームは8強入りしたが、4番を任された原田は11打数1安打に終わった。初戦の長野日大戦も4打数無安打だったが、「下位打線が打ってくれて、この試合は気楽に力を入れずに打てました」。初戦から活発な6~8番以降のおかげで、本来の打撃を取り戻した。

 一見、ふっくらした体形に映るが、兜森崇朗監督(45)は「太っているように見えて、筋肉量がすごい。超人」と舌を巻く。肉体が急成長したのは小学校高学年の頃。母・里美さん(49)は「成長期だから、縦にも伸びるだろうと食べろ食べろとやっていたら横にどんどん大きくなっていった」と笑った。

 7回にも柔らかい打撃から右中間へ二塁打を放ち、2安打2打点。「一生懸命で昭和な男」(同監督)という一本気な性格も、指揮官やチームメートの信頼につながっている。目標はセンバツの8強を超えることで「(歴史を)塗り替えていきたい」と原田。新たな景色を目指し、19日の準々決勝・滋賀学園戦でも大きなアーチをかける。(松永 瑞生)

 ◆原田 純希(はらた・あつき)2006年9月30日、青森・平川市生まれ。17歳。小学1年時、竹館小クラブとひらかBBCで野球を始め、平賀東中では軟式野球部で捕手。青森山田では1年秋からベンチ入り。高校通算29本塁打。趣味はルービックキューブ。170センチ、97キロ。右投左打。

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