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【甲子園】広陵、今秋ドラフト候補右腕が1回2/3まさかの5失点…今後は「社会人かプロを目指す」

スポーツ報知 / 2024年8月17日 6時0分

5回1死二、三塁、東海大相模・中村龍之介の中前2点適時打の打球にグラブを出す広陵・高尾響 (カメラ・豊田 秀一)

◆第106回全国高校野球選手権大会第10日 ▽3回戦 東海大相模8―1広陵(16日・甲子園)

 広陵(広島)は東海大相模(神奈川)に1―8で敗れ、準優勝した17年以来、7年ぶりの8強進出を逃した。今秋ドラフト候補右腕・高尾響(3年)が、5回途中から甲子園で初のリリーフ登板も、1回2/3を7安打5失点。昨夏の慶応戦に続き、3回戦で神奈川勢の壁に阻まれた。

 不動のエースが最後の甲子園を終えた。1―2の5回1死三塁、広陵・高尾が聖地9試合目で初のリリーフ登板も初球を右前に運ばれた。さらに連打で計3失点。「自分が抑えてやるって気持ちで入ったけど、試合の中で対応できなかった」。チームは昨夏と同じ8月16日に涙をのんだが、右腕は穏やかな表情で「悔しい思いもあるけど、この仲間とできたことは宝物。大事にしたい」とかみしめた。

 「3点は絶対にやれない。山口が2点まで、高尾が0点で…」と中井哲之監督(62)は接戦のビジョンを描いて先発を山口大樹に託した。広島大会では調子の上がらなかった高尾に代わり、6試合計22イニングを1失点とけん引した山口。だが、甲子園初登板に「重圧を感じた」と先取点を奪った直後の3回に逆転を許した。代わった高尾も東海大相模の勢いを止められず、6回には3者連続で二塁打され3失点。7年ぶりの8強入りを逃したが、指揮官は「誰にも1番を譲ることなく先発マウンドを踏み続けてきた彼(高尾)を、先発させなかった。監督としてすごく悩んだ。僕の責任」と、かばった。

 1年から名門のエースナンバーを担った高尾。指揮官の前では一切、弱音を吐かなかったが、特に昨秋は状態が上がらず、悩む日々を過ごした。それでもエースとして、4強入りした2年春から4季連続で甲子園に導き、5勝をマーク。有原(ソフトバンク)や野村(広島)ら歴代エースを上回る成績を残した。

 今後は「社会人かプロを目指す」とし、理想の投手には野村を挙げ「技でかわして打ち取っていくピッチング。自分もそういう投手になりたい」ときっぱり。「1」を背負い、4度の聖地で1057球を刻んだ右腕が敗戦も糧に、新たな歩みを始める。(瀬川 楓花)

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