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【甲子園】青森山田の“ハンカチ王子”…下山大昂が6回無失点…春夏連続8強に導き「緊張よりも楽しかったです」

スポーツ報知 / 2024年8月17日 9時33分

6回無失点の力投をみせた青森山田・下山(カメラ・豊田 秀一)

◆第106回全国高校野球選手権大会第10日 ▽3回戦 青森山田5―0石橋(16日・甲子園)

 3回戦で青森山田(青森)が石橋(栃木)に5―0で快勝。春夏連続で、また夏に限っては1999年以来25年ぶりとなる8強入りを決めた。先発の背番号11・下山大昂投手(2年)が、毎回走者を背負いながら要所を抑えて6回無失点の力投。持ち味の“ずる賢さ”で相手打線を手玉に取った。春夏通じて初の4強進出を目指し19日の準々決勝では滋賀学園(滋賀)と対戦する。

 憧れのマウンドで堂々と右腕を振り続けた。甲子園初登板初先発の青森山田・下山が6回を投げ、7安打を浴びながら6奪三振無失点と好投。毎回走者を出し、得点圏に4度進められながら、高い制球力と粘りの投球で失点を許さなかった。「内角、外角と投げ分けられた。ピンチでは逃げずにストレートで押せた」と胸を張った下山。登板前は緊張していたが室内練習場で寝っ転がりリラックスすると、「マウンドに立ったら緊張よりも楽しかったです」と笑顔で振り返った。

 今春センバツはベンチ外だったが補助員でチームに同行し、甲子園練習ではマウンドから投球練習した。「あそこで投げたい、という思いが強くなりました」と、全体練習後もグラウンドで走り込むなど練習量を増やして力をつけてきた。センバツ後の春、夏と公式戦経験を積み、エース関浩一郎、背番号10・桜田朔(ともに3年)に次ぐ存在まで成長。兜森崇朗監督(45)も「言うことなしです。持ち味を全部出してくれた」と評価した。

 “ずる賢さ”を野球に生かした。この日も主将で女房役の橋場公祐捕手(3年)のサインに何度か首を振る場面があったが、「(首を振るという)サインです。打者を惑わせようと自分が考えました」と明かした。父・和也さん(50)は「三男なので兄たちを見ながら、怒られそうだな、まずいなと思ったときはスッといなくなったりしていましたね」と話した。幼少時から養った高い観察力は野球にもつながり、大舞台で存分に発揮した。

 プレーが途切れた際、マウンド上でズボンの右ポケットからタオルハンカチを出して汗をぬぐう場面があった。「暑さがあるので甲子園から持つようにしました」と下山。聖和学園(宮城)に同姓同名の選手がいた、元日本ハム投手の斎藤佑樹さん(36)も早稲田実時に同じように甲子園でタオルハンカチを使っていたが。それでも高い制球力が軸の投球スタイルは斎藤さんに似ている。“青森山田のハンカチ王子”が誕生か!?

 関を温存して3投手の継投で勝ち、兜森監督は「登板間隔的に関は無理させたくなかった。チームとして力がついた」と投手陣全体の踏ん張りをたたえると、「(決勝戦まで)残り3試合しかない。出せるものは全部出したい」と意欲。次戦に勝って過去最高成績を更新し、頂点へ一歩ずつ突き進んでいく。(有吉 広紀)

 〇…2番・佐藤隆樹左翼手(2年)が6回2死一、三塁からの左前適時打など、4打数2安打1打点。3安打した2回戦・長野日大戦に続くマルチ安打に「自分の仕事は単打でつなげること。それができて良かった」と話した。これで春夏連続の8強入りも「(今春は)2回勝ったときに気が抜けてしまったところがあった。気を引き締めて、全員で戦いたい」。準々決勝に向けて油断をなくすと誓った。

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