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西日本短大付8強ならずも西村監督「彼に試合を見てもらうことが信じられない」 同期の日ハム・新庄監督観戦に感謝

スポーツ報知 / 2024年8月18日 5時10分

ナインを鼓舞する西日本短大付・西村監督 (カメラ・馬場 秀則)

◆第106回全国高校野球選手権大会第11日目 ▽3回戦 西日本短大付0―4京都国際(17日・甲子園)

 日本ハムの新庄剛志監督(52)が母校・西日本短大付(福岡)の京都国際戦を応援するため、甲子園に駆けつけた。ファンが殺到してパニック状態となり、最上段のロイヤルスイートルームに移動する一幕もあった。試合は0―4で敗れて8強はならなかったが、ナインは全力プレーで新庄先輩とともに奮闘。新庄監督は7回終了後、京セラDへ移動してオリックス戦の指揮を執り、“Wヘッダー”を戦う熱い時間を過ごした。

 “西短ナイン”のテンションが、一気に上がった。試合前。ネット裏のざわめきで新庄監督の来場に気が付いた。「何人かと一緒に手を振ったら、自分たちの方を向いて返してくれました」と松門憲蔵。高校時代は同期だった西村慎太郎監督(52)も「忙しい中、来てくれた。彼に試合を見てもらうことが信じられない」と、感謝の思いで臨んだ一戦だった。

 主将の高峰駿輝は「絶対に勝っている姿を見せるぞ!」と仲間を鼓舞したが、結果は京都国際に完封負け。優勝した1992年以来、32年ぶりの8強はならなかったものの、新庄監督が好みそうな一芸に秀でた選手たちが輝きを放った。

 2回2死一、二塁で右前打を処理した斉藤大将は、新庄監督の現役時代を思い出させるレーザービームで二塁走者を本塁で補殺。「新庄さんは肩が強い。僕も肩が持ち味なので、うれしかった」。6回に代打で出場した体重91キロの佐藤仁は、新庄監督ばりの豪快なフルスイングでスタンドにどよめきを起こした。

 「いろんな意味で後押しをしてもらった。50歳を過ぎてこんな最高な時間はなかった」と西村監督。斉藤と佐藤は2人とも2年生。来年夏も出場を果たし、新庄監督が来場したら…。「ホームランを打てるように」と佐藤が言えば、斉藤は「勝利をプレゼントしたい」。偉大な先輩との“出会い”が、選手に新たな火をつけた。(浜木 俊介)

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