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【甲子園】早実、内野5人シフトは試合では初 9年ぶり8強ならずも和泉実監督「今日の敗戦は監督を辞めても覚えている」

スポーツ報知 / 2024年8月17日 20時59分

応援団席へあいさつを終えて、引き揚げる早実ナイン (カメラ・馬場 秀則)

◆第106回全国高校野球選手権大会第11日目 ▽3回戦 早実2―3X大社=延長11回タイブレーク=(17日・甲子園)

 早実は延長11回にサヨナラ負けを喫し。9年ぶりの8強進出はならなかった。

 奇策も実らなかったが、聖地に爪痕を残した。9回1死二、三塁。和泉実監督は左翼手の石原優成に代えて西村悟志外野手(1年)を起用。西村を投手横に守らせる大胆な守備シフトを組み勝負をかけた。続く藤江龍之介遊撃手(3年)の打球はその西村のところに転がり、まずは一塁に投げワンアウト。一塁への送球を見て三塁走者が本塁を狙うも、一塁からの好送球でサヨナラを阻んだ。

 延長タイブレークに突入するも敗戦。試合後、指揮官は「生徒達は本当によくやった。60歳を過ぎてこんなに良い試合良い経験をさせてくれるなんて。甲子園のナイターきれいだね。本当に美しかった」と目を潤ませた。

 内野5人体制については「(西村は)1番守備が安定している。絶対スクイズでサヨナラになってしまうと思ったので、とにかくスクイズだけはさせまいと。上手く彼の所に行って処理して、ホームタッチアウトまでできた。予選からこういうのがあると練習はしていたが、練習試合を含めて試合では初めてだった」と語った。

 「馬庭くんの魂のストレートにあと一本が出ませんでした」と振り返ったが「お互いの生徒が美しかった。負けを覚えているとやっていられない。それでも、今日の敗戦は監督を辞めても覚えていると思う」と実感を込めた。

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