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巨人・井上温大が菅野以来の2適時打勝利 シャツをイニングごとに着替えて気持ちリフレッシュ

スポーツ報知 / 2024年8月18日 5時0分

6勝目を挙げた井上は「6」のポーズで笑顔を見せた(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ DeNA1―11巨人(17日・横浜)

 巨人がDeNAに大勝し、2連勝で貯金を今季最多の12とした。先発の井上温大投手(23)が6回1失点の好投。打っては2回にプロ初打点となる投手強襲先制打、3回にも遊撃への適時打をマークし、自身4連勝で6勝目を挙げた。打線は初めて3番に入ったココ・モンテス内野手(27)が猛打賞、4番・岡本和真内野手(28)にも18号2ランが飛び出し、15安打11得点と爆発。首位・広島が敗れ、2位のままながら、ゲーム差なしに迫った。

 必死に食らいついた。井上は力強くバットを振ると、全速力で一塁を駆け抜け笑顔を咲かせた。両軍無得点の2回。2死二、三塁で同学年の石田裕の146キロ直球を強振して、投手強襲の先制適時内野安打。「前に飛ばそうと思って食らいつきました。自分も相手投手に打たれたら(嫌な)イメージは残るので」。プロ通算34打席目でプロ初打点をマーク。さらに3―0の3回2死満塁からも三遊間へおっつけて適時内野安打を放ち、巨人投手では13年の菅野以来となる、適時打2本を放っての勝利投手になった。

 投げても6回89球4安打1失点で6勝目。7月3日の中日戦(前橋)から、勝負の夏に6戦4勝負けなしの快進撃だ。最速150キロの直球にスライダー、フォークなども駆使し、走者を出しながらもゲームをつくった。「序盤から真っすぐを多く使ってファウルも取れていたので自分のピッチングができた」。高校通算0本塁打ながら「やればやるほど好きになるので」と、打撃練習にも力を入れてきた左腕が、投打で輝きを放った。

 グレーのユニホームにじんわりと汗をにじませながら、熱気に負けなかった。ナイターながら、試合開始直後の時点で横浜は30度超えと蒸し暑かった。「夏場はブルペンでも30~40球目ぐらいからツバから汗が垂れてくる。ユニホームも汗で重くなるんです」と大の汗っかき。暑さは決して苦手ではなく「(地元の)群馬が暑いから慣れているのかな」と笑い飛ばす夏男だ。

 ただ、汗の量まではコントロールできず、帽子は3個持参。「2イニングに1個で乾かしながら使うんですけど…1周ぐらいしちゃう」。通常、東京Dなどでは2、3枚で臨むユニホームのシャツも、ハマスタに合わせて6枚も準備。1イニング1枚ずつ着替えて「新しくすると気持ちも新たになる感じがして、それもよかった」と振り返った。ただし、家では「節約してます」と寝るとき以外はクーラーを控える。「今は除湿にしているんですけど、どういう使い方が一番電気代が安いか教えてほしい」。オフからの一人暮らしでは、試行錯誤している。

 今季の目標だった5勝を超えて「ここまで投げさせてもらえているのも自分の中で大きな経験。あと数試合いけるところまで勝ちたい」。左腕の力投で広島に0差。さわやかな笑顔を浮かべ、勝利の余韻に浸った。(水上 智恵)

◆無駄な四死球減り 一人前へあと一歩…高木豊さんの視点

 井上は少しずつ自信をつかんでいる。課題だった「打者に向かう姿勢」「無駄な四球」も改善されてきた。変化球と直球のバランスもよく、的を絞らせなかった。6回89球での交代は点差もあり、今後へ疲れを残さないためだろう。阿部監督もローテ投手として「一人前になりつつある」と、認めているはずだ。この日は2四球。4回1死のオースティンへ与えたのは仕方ない。注文をつけるなら5回2死から代打・蝦名への四球。印象はよくない。結果、打たれたとしてもゾーンで勝負しないと。僅差だったら、この回途中で代えられていたかもしれない。(スポーツ報知評論家・高木豊)

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