【オリックス】「いろいろと思い出しながら…」宮城大弥が原点回帰で白星つかんだ

４回まで日本ハム打線を無失点に抑えてベンチへ戻る宮城大弥（カメラ・豊田　秀一）

◆パ・リーグ　オリックス３―０日本ハム（１７日・京セラドーム大阪）

　原点回帰を経た先に、白星が待っていた。宮城は１０日のロッテ戦（ＺＯＺＯ）で自己ワーストの４連敗。翌日、翌々日の試合前練習で左翼の位置から動かず、野手が放つ打球を捕球していった。「昔からボールを追いかけるのが好きだったので。いろいろと思い出しながら…」。４歳で野球を始めたのも「楽しそうだったから」。負けたことを引きずるより、喜怒哀楽ができる「今」に感謝をした。

　山本由伸が抜けたプロ５年目は、エースとして期待されてきた。１試合のペース配分を計算し、イニングごとに強弱をつけていたのが昨年まで。「どのイニングも全力で行く」とスタイルを変えたのも責任感の表れだ。夏の甲子園に出場した母校・興南にも刺激を受けた。後輩たちには「長く使ってもらえるように」と金属バットを贈った。２５日に２３歳の誕生日を迎え、もともと８月は通算９勝３敗と得意。宮城の猛チャージに、大逆転ＣＳを期待したくなる。（オリックス担当・長田　亨）