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【高校野球】帯広農 最速147キロ左腕・渋谷純希がプロ志望届提出へ「育成でも行く」…エスコンで高校野球ラストゲーム

スポーツ報知 / 2024年8月18日 6時25分

2回無失点と好投した帯広農・渋谷

 高校野球で夏の甲子園に出場しなかった3年生対象の「LIGAサマーキャンプ」の決勝が17日、エスコンフィールド北海道で行われ、ESTRELLASが8―0でAGUILASを下して優勝した。AGUILASの先発を務めた帯広農の最速147キロ左腕・渋谷純希(3年)は、2回無失点5奪三振と好投。今秋のドラフト会議に向けてプロ志望届の提出を明言した。

 十勝の豪腕が高校野球“ラストゲーム”を奪三振ショーで締めくくった。

 帯広農・渋谷は、1回の先頭から2者連続三振をマーク。四球を挟んで4番を三振に仕留めると、無死一、二塁のピンチを迎えた2回も2三振を奪い、無失点で切り抜けた。NPBのスカウトも視察する中、最速は144キロを計測。「エスコンでの試合は初めてで、ずっと楽しみにこの日を待っていた。短いイニングだったけど、みんなが守ってくれていい経験になった」と白い歯をこぼした。

 同キャンプは今年が初開催。全国から52人の球児が参加し、8月9日から栗山町を中心に4チームによるリーグ戦が展開されてきた。左肘を痛めた影響で今春に初めて公式戦のマウンドに上がった渋谷は、春、夏合わせて登板はわずか4試合のみ。不完全燃焼のまま、夏は十勝地区予選で敗退し「まだ経験も少なかったので、もっと投げたくて」と親に頭を下げ、約27万円の費用を支払って参加。15日の試合では自身の最速を2キロ更新する147キロをマークしてスカウトにアピールした。

11球団が視察志望届提出へ プロ志望届提出を決めており、すでに11球団が視察済み。キャンプ中には大引啓次氏(40)ら元プロ野球選手から進路について助言を受けた。参加前は支配下のみプロに進む予定だったが「育成でも(プロに)行った方がトップ選手とつながりが持てると言われたので、育成でも行く。1日1日を無駄にしないで頑張りたい」。夏休み返上で得たかけがえのない経験を糧に、ドラフト指名を目指して休むことなく前に進み続ける。

(島山 知房)

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