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三笘薫先制点!3-0快勝マン・オブ・ザ・マッチ、久々のプレミア「楽しかった」 BBC「三笘がショーのスターだった」

スポーツ報知 / 2024年8月18日 5時35分

◆イングランド・プレミアリーグ第1節 エバートン0-3ブライトン(17日・リバプール=グディソン・パーク)

 2024年8月17日、英国ではプレミアリーグの第1節(2024-25年シーズン開幕戦)が前日のマンチェスターUvフラムに引き続き6試合が行われ、日本代表MF三笘薫(27)が所属するブライトンはアウェーでエバートンと対戦。三笘は定位置の1.5列目左サイドで先発。前半25分に自ら起点となった自作自演の先制点を奪うと、後半11分にウェルベックが2点目を決めた10分後の同21分、相手右サイドバックのヤングを一発退場に追い込むプレーを見せて、ブライトン3-0勝利の主役となった。

 ハードワークが売り物の古豪エバートン相手のアウェー開幕戦。試合開始早々、プレミアリーグのきついプレスに対峙したブライトン。しかし前半17分、三笘が左サイドを突破し、ゴール前にボールを蹴り込むと、ムードがガラッと変わった。

 昨季の終盤、2月から腰の故障で最終戦まで欠場したエースが完全復調を告げたこのプレーの直後、ブライトン・サポーターで埋まるアウェー席で今季初の三笘チャントが巻き起こった。この8分後、三笘自身がカウンターの起点となり、そのままゴール前に走り込んで鮮やかな先制点を奪った。

 ハーフライン手前でボールを持った三笘はそのままドリブルでピッチを駆け上がり、相手を引きつけ蹴ると、中央を走ったウェルベックへパス。ベテランFWがこのボールを右サイドに送り、今夏にニューカッスルから移籍した20歳ガンビア代表MFミンテがクロスを放つと、逆サイドに走り込んだ三笘がスライディングしながら右足を豪快に合わせて、ゴールネットを激しく揺らした。

 自陣の奥からゴール前まで駆け抜けてつかんだゴール。三笘のドリブルが起点。まさに”自作自演”と言って過言ではない今季初ゴールとなった。「あそこはほんとにコーチからずっと言われてるんで、一つ形になってよかった」と三笘。この開幕戦でプレミアリーグの最年少監督記録を更新した31歳のヒュルツェラー監督から、今季はゴール前にしっかり走り込み、フィニッシャーとしての仕事を背負わされたことを明かした。

 リーグ戦のゴールは昨年9月のボーンマス戦以来。これほど長い間ゴールが出なかったことはなかった。しかし三笘は「プレシーズンもなかなか点が決められなかったですけど、チャンスは来ると思ってましたし、練習ではいい感覚はあったので、いずれ来るだろうと思ってやっていました。(この試合でも)まだまだ決められるチャンスもありましたし、これからもっと増やさないとなと思ってます」と淡々と話して、今季の量産を誓った。

 さらには後半21分、この試合で対峙したベテランDFヤングがブライトンのロングボールを胸トラップミスした。そのこぼれ球に飛び込んだのが三笘。そのまま無人のピッチを進み、GKと1対1に持ち込もうとした瞬間、ミスで焦ったヤングが日本代表MFの左腕を後ろから引っ張り、引きずり倒した。これが最後方選手の反則となり、1発レッドの退場となった。

 これも三笘の寄せのスピードが生んだレッドカードだった。「プレシーズンは負荷かかっていた試合が多かったですけど、うまく準備できた。コンディションは良かったです」と話して、こぼれ球をすかさずかっさらった体調の良さをアピールした。

 これがウェルベックが2点目を決めた10分後の退場劇だった。先制点に続き、三笘がブライトンの勝利に大きく貢献したプレーになった。この後もブライトンは10人のエバートンを相手に攻勢を維持し、後半41分にはサブ出場したアディングラが3点目を奪って3-0とし、開幕戦を完勝で飾った。

 昨季の腰の故障は完全に癒えた。BBCは「ショーのスターは三笘だった」と記して、日本代表MFを称えた。そして27歳になった日本代表MFは、「本当に久々のプレミアでしたし、楽しかったです。怪我から色々準備した。それが今シーズンどう出るか、自分自身としても楽しみです」と、今季こそ世界最強のプレミアリーグで超一流のアタッカーとしての結果を出すことを予期するように語り、ピッチを後にした。

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