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巨人阿部監督「よく同点に追いついたし、いいところはたくさんあった」サヨナラ負けも切り替え

スポーツ報知 / 2024年8月19日 5時0分

11回無死、オースティン(手前右)にサヨナラ本塁打を打たれ、ベンチから見つめる阿部監督(中央)ら巨人ナイン(カメラ・池内 雅彦)

◆JERA セ・リーグ DeNA2×―1巨人=延長11回=(18日・横浜)

 巨人がDeNAに延長11回サヨナラ負けし、連勝は2で止まった。1点ビハインドの8回2死一塁から坂本勇人内野手(35)の左翼線適時二塁打で追いついて今季14度目の延長に持ち込んだが、11回に7番手の平内がオースティンにサヨナラ弾を浴びた。首位・広島が勝ったためゲーム差は再び1に広がり、20日からは、その広島と首位攻防3連戦(東京D)が待つ。3タテを喫すれば赤ヘル軍団にマジックが点灯する正念場。執念を見せたい。

 延長戦の激闘は一発で幕を閉じた。1―1の11回、7番手の平内がオースティンに初球の高め速球を左中間席に運ばれサヨナラ本塁打で試合終了。球団では07年野口茂樹以来17年ぶり4人目の「1球敗戦投手」となった。投打で執念を見せるも、あと一歩及ばず。阿部監督は「さっぱり終わったな」と淡々と振り返った。

 ゲーム差なしで追っていた首位・広島はヤクルトに勝利し、再び1差に開いた。20日からは東京Dで首位攻防の直接対決3連戦。3連敗すると広島に優勝マジック30が点灯する。広島戦は残り9試合。うち6試合が9月に今季1勝4敗2分けのマツダで予定されている。シーズンの残り試合も広島が巨人より5試合多く、本拠地で負け越すと厳しくなる。「カープと阪神にぶつけるためのローテ」と週の前半に配置する山崎伊、グリフィン、戸郷の先発トリオで目指すは最低でも勝ち越しだ。

 チーム状況が悪いわけではなく、悲観する必要はない。投手では先発・菅野が6回1失点で降板後に7回はケラー、8回はバルドナードが無失点。9回は船迫、高梨、相手打順が1番から始まる10回は大勢を投入した。先攻のビジターチームは勝ち越すまで守護神を起用しないことが多い中で見せた、攻めの一手。杉内投手チーフコーチは「大勢を出さずに負けるのが一番後悔する」と説明した。

 大勢は梶原、桑原、佐野の上位打線を5球で完璧に抑える好投。11回の攻撃で1死から代打を送られ、残りの投手が平内、今村、田中の3人となり、11回に登板した平内がオースティンに一発を浴びた。だが、無理をして大勢を続投させなかったのは、この試合だけではなく、残り34試合、この先の勝負どころを見据える阿部監督のマネジメントだと感じた。指揮官も「ピッチャーは頑張った」と誰も責めることはしなかった。

 攻撃面では1点を追う8回2死一塁、坂本が山崎から左翼線に同点の適時二塁打。一塁走者・吉川はフルカウントで自動スタートを切っていたとはいえ、左翼・佐野がフェンス手前で捕球した中で激走し、中継プレーが乱れる間に生還した。微妙なタイミングだったが、グルグル腕を回した三塁コーチャーの亀井外野守備兼走塁コーチの勝負の好判断も光った。

 強いて反省点を挙げるとすれば、制球の定まらないケイから四死球でつくった序盤の好機を生かせなかったことか。「野手が何とかあと1点、まあ、よく同点に追いついたし、いいところはたくさんあったので」と阿部監督。休養日を挟んで広島との首位攻防戦。敗戦のショックは全く見せず試合後、すぐに切り替えていた。(片岡 優帆)

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