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「さまざまな試行錯誤がようやく実りつつある」巨人の35歳右腕の復活に堀内恒夫氏「立派」

スポーツ報知 / 2024年8月19日 5時10分

6回無死、梶原昂希(左)に先制弾を打たれた菅野智之(カメラ・池内 雅彦)

◆JERA セ・リーグ DeNA2×―1巨人=延長11回=(18日・横浜)

 延長11回に、4番打者に、ど真ん中高めの真っすぐを投げてるようじゃ、そりゃ打たれるよ、平内君。痛い負けを喫したな。広島との一騎打ちの様相を呈してきた中で、広島より残り試合数が少ないのに、負けが3つも多い。最低でも引き分けに持ち込みたかったけどなあ…。

 先発の菅野は、6回に梶原に一発を浴びた。真ん中に入ってくるスライダー。抑えるのも、打たれるのもスライダーなんだよ、このピッチャーは。1球くらい失投はあるさ。6回1失点は、責められないと思うよ。

 球威は昔のように常時150キロを超えることはない。だからそのストレートは見せ球にして、スライダー、フォークと変化球を根気強く投げて、打たせて取るピッチングに徹している。涙ぐましいほど丁寧に、な。

 10月で35歳。昨年4勝しか挙げられず、今年もダメなら終わり、という中で変化球投手への脱皮をうまく成し遂げたと思う。プレートの三塁側を踏んで今年は投げているが、昨年は一塁側だった。振りかぶり方を変えたり、さまざまな試行錯誤を繰り返してきた。その苦労がようやく実りつつある。

 昨年より真っすぐのキレも戻ってきたから、150キロ前後の球でも打者は速く感じているはず。ここまで11勝。立派なもんだよ。達成したことのない日本一に向かって、残り試合も頑張ってもらわないとな。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)

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