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村上宗隆、王貞治超え7年目213号 9戦ぶり22号 残り36戦9発なら歴代最多の清原並ぶ222号

スポーツ報知 / 2024年8月19日 6時0分

2回、本塁打を放ち、オスナ(左)とジャンプしてハイタッチする村上(カメラ・清水 武)

◆JERAセ・リーグ ヤクルト2―8広島(18日・神宮)

 神宮の薄暮の空に高く上がったヤクルト・村上宗隆内野手(24)の打球は、左中間フェンスを越えて最前列で弾んだ。3点ビハインドの2回、広島・九里から「少し詰まりましたが、入ってくれて良かったです」とパワーで運んだ22号ソロ。この一発によって、新人から7年目で通算213本塁打として同212本だった巨人・王貞治を抜いた。

 「あまり実感はないですけれど、もっともっと打てるように頑張りたいです」

 試合は2―8で敗れて9試合ぶりのアーチは空砲となり、試合後は淡々と“王超え”を振り返った。5年目の2022年、史上最年少で3冠王を獲得しシーズン56本塁打をマークして、王が6年目の1964年に記録した55本塁打を抜いた。その際、王に「当分、彼がホームラン王の時代は続く。3冠王も何回取るのかな、というぐらいの期待度はありますよ」と絶賛された一方で「これからが、いばらの道。周りの人はすぐ『60だ』とかに話がいくと思う」と気遣われた。

 村上は王の言葉を胸に刻み、23年は進化を目指したが打率2割5分6厘、31本塁打、84打点と前年を下回り、本塁打王は巨人・岡本和に奪われた。2年ぶり2度目の3冠王奪取を目標に掲げて臨んだ7年目。打率は2割4分2厘とトップに差をつけられているが、22本塁打、60打点は堂々の2冠でかつての打棒を取り戻しつつある。この日の試合中は、周囲に迷惑がかからないように配慮しながら一塁ベンチ内で素振りをするなど「いばらの道」にはまらぬように、日々、努力を重ねている。

 新人から7年目終了時の歴代最多本塁打は、清原和博(西武)の222本。残り36試合で9発。村上の爆発力を思えば、清原超えだってまだまだ射程圏だ。新たなる頂に届いた時、2年ぶりの本塁打王、打点王が見えてくるはずだ。(阿見 俊輔)

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