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新庄監督が山下舜平大に仕掛けていた「セコセコ野球」の正体 練習中から選手に次々と歩み寄って耳打ち

スポーツ報知 / 2024年8月19日 6時0分

7回、選手交代を告げる新庄剛志監督(カメラ・豊田 秀一)

◆パ・リーグ オリックス5―2日本ハム(18日・京セラドーム)

 執念の“待球作戦”で勝機を見いだそうとした。日本ハム打線は初回、5番のレイエスが二ゴロに倒れるまで、先頭から20球連続で誰もバットを振らなかった。2回も1球もスイングをかけずに2連続四球。続く田宮も2球見逃した後にバント安打で無死満塁をつくり、1死後、犠飛で先制した。

 直近2戦は計8安打1得点。連敗阻止に向け、新庄監督が仕掛けた。オリックス先発・山下の今季1試合あたりの与四球率は7・13。「左の小さい打者に球が浮いている映像が多かった」と1、2番に浅間、五十幡を並べた。左の俊足コンビは第1打席で1球も振らず見逃し三振に倒れたが、不気味さを感じ取った右腕は2死から2連続四球。泥臭く1点をもぎ取る「セコセコ野球」で揺さぶった。

 指揮官は練習中から次々に選手に歩み寄って耳打ちしていた。「四球が多い。一人9球粘っていこう」。3回以降は立ち直られたが、降板する5回までに88球を投げさせた。エース・伊藤が自己最悪3被弾で6回途中5失点KOと誤算だったが、3位ロッテも敗れて2位はキープ。5位相手に同一カード3連敗は痛いが、意志のある徹底攻撃は今後も相手の脅威になりそうだ。(堀内 啓太)

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