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大谷翔平が2戦連発の39号先制&決勝ソロ “MVPトリオ”フリーマン不在危機救う 「40―40」秒読み段階

スポーツ報知 / 2024年8月19日 5時43分

◆米大リーグ カージナルス1―2ドジャース(18日、米ミズーリ州セントルイス=ブッシュスタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が18日(日本時間19日)、敵地・カージナルス戦に「1番・DH」で先発出場。5回に2試合連発の39号先制&決勝ソロを放ち、5打数1安打1打点でフリーマンを欠く中でチームを勝利に導いた。2年連続3度目の40本塁打に王手をかけ、史上6人目で史上最速となる8月中の「40―40」まで残り1本、3盗塁とした。

 0―0の5回1死だった。大谷は6年ぶりの対戦となったカ軍先発のS・グレイの初球、79・7マイル(約128・3キロ)カーブを捉えた。打球速度113・5マイル(約182・7キロ)、飛距離396フィート(約120・7メートル)。弾丸ライナー(角度22度)で右中間の相手ブルペンに着弾したのは前夜とほぼ同じだった。この日は初回先頭の第1打席は空振り三振、3回先頭の第2打席は三飛。7回先頭の第4打席は3番手左腕・リベラトレから見逃し三振、9回1死の第5打席は5番手左腕・キングから一ゴロだった。

 前日17日(同18日)の同戦では、5回2死から4試合ぶりの38号ソロ。本塁打では今季最も低い角度21度の弾丸ライナーで、右中間フェンス後方にあるカ軍ブルペンに打ち込んだ。大谷はエンゼルス時代も含め、カージナルス戦だけはホームランをマークしたことがなかったが、メジャー7年目、通算209本目のアーチで日本人選手初の“30球団制覇”を達成。さらに初回、3回と2盗塁を決め、リーグ2位タイとなる37盗塁としていたが、この日も同210本目で偉業に向けて前進した。

 8月は16試合で7本目。本塁打王争いではリーグ2位のオズナ(ブレーブス)に現段階で再び3本差をつけた。ただ、8月はいまだ月間打率1割7分4厘と低調。打撃の中で構えた時の感覚を最重要視する大谷は17日(同18日)の試合後に「構えている段階で、いい未来が見えていない感じ」と独特の表現で苦悩の深さを表現した。完全復活はもう少し先になるかもしれないが、今月12安打のうち7本がホームラン。その存在は唯一無二だ。

 再びシーズン50発ペースに乗せ、47盗塁ペースと合わせ、史上初となる「45―45」、さらに「50―50」も視界に捉えている。17日の試合で6回の守備中に右手中指を痛めたフリーマンがこの日は欠場。“MVPトリオ”が一時解体となる重苦しい空気を大谷が振り払い、ナ・リーグ西地区首位のドジャースはカード勝ち越し。6回4安打無失点のカーショーが今季2勝、通算212勝目を挙げた。カージナルスは昨年3月のWBC日本代表のヌートバーが8回に代打で8号ソロを放ったが、反撃は及ばなかった。

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