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比嘉大吾が練習公開 6年5か月ぶりの世界王座へ「あっという間でした」9月3日WBOバンタム級王者・武居由樹に挑戦

スポーツ報知 / 2024年8月19日 16時45分

公開練習でサンドバックを打つ比嘉大吾(カメラ・今成 良輔)

◆プロボクシング ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・武居由樹―同級1位・比嘉大吾(9月3日、東京・有明アリーナ)

 WBO世界バンタム級1位、WBC世界同級9位の比嘉大吾(志成)が19日、都内の所属ジムで練習を公開した。WBO世界同級王者・武居由樹(大橋)戦に向け、ランニングマシンで10秒間ダッシュしてから、サンドバッグを10秒たたき続けるフィジカルトレーニングなどを行った。あまりの苦しさに「きついよ。これ、公開練習ですよね?」と野木丈司トレーナーに訴えて、座り込む場面も。減量も残り5キロと9月3日の試合に向けて順調な仕上がりを見せた。

 比嘉が王座を奪取すれば、クリストファー・ロサレス(ニカラグア)との対戦前に体重超過でWBC世界フライ級(50・8キロ以下)王座を剥奪(はくだつ)された18年4月以来。これまでの日本人世界王者の最長ブランクは07年4月にWBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)ミニマム級王座統一戦で新井田豊(横浜光)に敗れて王座陥落し、13年3月にメキシコでIBF世界同級王座を獲得した高山勝成(当時、仲里)の5年11か月。比嘉は6年5か月ぶりとなり、記録を更新する。

 久しぶりの世界戦に「あっという間でした」と比嘉。「いろんなことを学びすぎて(すべて)忘れました」と冗談めかして、報道陣を笑わせた。

 比嘉は17年5月、デビューから13連続KO勝ちでWBC世界フライ級王座を奪取。日本人唯一の全勝全KOで世界王者となった。日本タイとなる15連続KO勝利まで記録を伸ばしたが、体重超過で王座剥奪後のロサレス戦で敗れ、プロ初黒星を喫した。

 体重超過による日本ボクシングコミッションからライセンス無期限停止処分が19年に解除され、20年2月に復帰戦を飾った。バンタム級での2階級制覇を目指し、21年12月にWBOアジアパシフィックのタイトルは手にしたが、21年4月には現IBF世界バンタム級王者の西田凌佑(六島)に判定負けして王座陥落した。

 再起後、4連勝でつかんだ6年5か月ぶりの世界戦。かつての輝きを取り戻すためにも、今回の試合は負けられない。KO率90・5%を誇るハードパンチャーは王座奪取に全力を注ぐ。

 対戦する武居はデビューから8連続KO勝利を収め、5月6日の東京ドーム興行で前王者のジェーソン・モロニー(オーストラリア)に判定勝ち。比嘉以来となる全KOでの世界王座獲得はならなかったが、こちらも88・9%の高いKO率を誇り、

KO決着必至だ。比嘉は勝負のカギとして「距離じゃないですか。離れてる距離だと、やっぱり武居くんの倒しっぷりが出ると思う。自分がどれだけ(中に)入って距離を潰してっていう。距離次第になると思いますね」と接近戦に勝機を見いだすつもりだ。

 戦績は28歳の武居が9戦全勝(8KO)、29歳の比嘉が21勝(19KO)2敗1分け。

 試合はLeminoで配信される。

 ◆比嘉 大吾(ひが・だいご)1995年8月9日、沖縄・浦添市生まれ。29歳。沖縄・宮古工でボクシングを始める。アマ戦績は36勝(8KO)8敗。高校卒業後の14年にプロデビュー。15年にWBC世界ユース・フライ級王座、16年に東洋太平洋同級王座を獲得。17年5月、WBC世界フライ級王座を奪取。18年4月のV3戦で計量に失敗し、王座を剥奪(はくだつ)された。デビューからの15連続KO勝利は日本タイ記録。身長161センチの右ファイター。

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