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「10年は日本に帰ってくるなよ」米ツアー10勝目を挙げた松山英樹が守った恩師との男の約束

スポーツ報知 / 2024年8月20日 5時10分

◆米男子ゴルフ プレーオフ第1戦 フェデックス・セントジュード選手権 最終日(18日、米テネシー州メンフィス・TPCサウスウインド=7243ヤード、パー70)

 パリ五輪銅メダルの松山英樹(32)=LEXUS=が、節目のツアー通算10勝目を挙げた。単独首位から出て4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算17アンダーで2月のジェネシス招待以来の今季2勝目。プレーオフシリーズでの日本勢の優勝は初で、賞金360万ドル(約5億3280万円)を獲得した。今季の獲得賞金は1123万7611ドル(約16億6317万円)で自己最高を更新。ポイントレースでは8位から3位に浮上し、日本人初の年間王者を視界に捉えた。

 * * * * *

 米本格参戦11年目で10勝した松山は、恩師との男の約束を守ってきた。「10年は日本に帰ってくるなよ」―。13年秋。東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督(62)は当時、大学4年のまな弟子が米ツアー参戦資格を得た際、激励の言葉を贈った。「分かりました。頑張ります」。松山は世界最高峰の舞台で長期間、活躍すると誓った。

 左手や首、腰の故障などに苦しみつつも、心技体を磨き21年4月のマスターズで日本男子初のメジャーVを達成した。そして昨秋、本格参戦10年目が終了。帰国した松山は恩師のもとを訪れた。「監督、10年終わったんですけど、どうしますか」。阿部監督が「あと10年米国で頑張れ」と即答すると、松山は「そうっすね」と笑顔でうなずいたという。米ツアーは参戦15年&通算20勝で永久シードが得られる。「ぜひシニア(50歳)になっても、米国で勝負してほしい」と恩師は笑う。(榎本 友一)

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