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青森山田春夏初4強導く吉川勇大の木製バット「かっこよくて、自分に合った長さやバランスで使える」昨冬から愛用

スポーツ報知 / 2024年8月20日 5時40分

7回2死三塁、青森山田・吉川が木製バットで先制打を放つ(カメラ・義村 治子)

◆第106回全国高校野球選手権大会第12日 ▽準々決勝 青森山田1―0滋賀学園(19日・甲子園)

 4強が出そろった。関東第一(東東京)は東海大相模(神奈川)との関東勢対決を制し、9年ぶり2度目の準決勝進出。主砲の高橋徹平三塁手(3年)が7回、プロ注目左腕・藤田琉生(3年)から左中間席へ高校通算61号の決勝ソロを放った。強豪を続々と撃破した県立校の大社(島根)は神村学園(鹿児島)に敗れ、史上最長ブランクとなる107年ぶりの4強はならず。神村学園は2年連続、青森山田は春夏通じて初、京都国際は3年ぶりのベスト4。4校とも初優勝を目指して最終章に臨む。

 木製バットの乾いた音が聖地に響いた。両軍無得点の7回2死三塁。青森山田の5番・吉川勇大が141キロの高め直球をたたいた。左前へ、均衡を破る先制打。一塁ベース上で、力いっぱい右拳を突き上げた。今大会初安打。やっと、気持ちが晴れた。「不調が続いていたけど、仲間があの場面でつないでくれたので本当に感謝したい」。春夏通じて初の4強。5年ほど前から自由な髪形が認められた同校のナインは、さらさらヘアをなびかせ勝利をかみ締めた。

 指揮官の一言で吹っ切れた。打席に向かう前、兜森崇朗監督(45)から伝令が来た。「自信を持って行け」。恩師の短い言葉に落ち着く自分がいた。「不調で焦っていたけど、切り替えができた」。今大会無安打の重圧を忘れ、自然体で大仕事を成し遂げた。

 木製バットは「かっこよくて、自分に合った長さやバランスで使える」と昨冬から愛用する。凡退した1、2打席目は890グラムを使用したが、スイングの走りが悪いと感じて3打席目には40グラム軽いものに変更。半年間、木製を使い続けてきた感覚が生きた。

 チームの歴史は塗り替えたが目標はもっと上にある。「あと2試合。次の試合に勝って決勝に進めたら」。青森県勢は春1度、夏3度の準優勝がある。プロも注目する青森出身の背番号6が、一気に全国の頂点を目指す。(内藤 菜月)

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