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【甲子園】青森山田が春夏通じて初の4強 エース関浩一郎が6回無失点「チームの歴史をまだまだ塗り替えたい」

スポーツ報知 / 2024年8月20日 6時50分

初の4強進出を決め、あいさつを終えて引き揚げる青森山田ナイン(カメラ・義村 治子)

◆第106回全国高校野球選手権大会第12日目 ▽準々決勝 青森山田1―0滋賀学園(19日・甲子園)

 準々決勝で青森山田(青森)が滋賀学園(滋賀)に1―0で競り勝ち、春夏通じて初の4強入りを決めた。エース右腕の関浩一郎(3年)が4回から救援登板し、6安打されるなど走者を背負いながら6回無失点と粘りの投球を披露。手堅い守備からリズムをつくり、7回の決勝打につなげた。青森県勢の準決勝進出は2011、12年に2年連続準優勝した光星学院(現八戸学院光星)以来。21日の準決勝は京都国際(京都)と対戦する。

 勝利の瞬間、青森山田・関は喜びを爆発させるかのように力強くほえた。少ない好機をものにして滋賀学園との接戦を制し、青森山田が春夏通じて初の準決勝進出だ。「チームとしても一番大きな試合。初戦よりも力を入れて、しっかり抑えきれたのは良かった」と振り返った関。この日は2戦連続先発の背番号11・下山大昂(2年)の後を受け、4回から登板。5回以降毎回走者を出しながら、要所を締めて無失点で切り抜けた。兜森崇朗監督(45)も「集中力のある、いい投球だったと思う」とたたえた。

 成長の跡をみせた。相手投手の変化球に手を焼き、6回まで内野安打のみのわずか1安打。苦しい展開にも守備からリズムをつくった。5回は2死一、二塁から右前打を許すも、佐藤洸史郎右翼手(2年)の好返球で本塁タッチアウト。7回は2死二塁でそれまで3安打の1番・多胡大将二塁手(3年)を迎えるも、「自分の中で一番集中した場面」と140キロ超の直球で押して一邪飛に封じた。すると直後の攻撃で2死三塁から、5番・吉川勇大遊撃手(3年)の左前適時打が飛び出した。

 「投手を中心に、ホームを踏ませない守備が随所に出たと思う」と6番・捕手の橋場公祐主将(3年)が胸を張った。2―5で敗れた今春センバツ準々決勝・中央学院(千葉)戦は、2回に失策や暴投、記録は安打だが飛球の判断ミスなどが重なり3失点。この日は失策の出たイニングも関が踏ん張り、流れを渡さなかった。強打が目立つが、今春後にチーム全体で徹底してきた守備面が大舞台で力になった。

 これで日本一まであと2勝。関は「チームの歴史をまだまだ塗り替えたい。自分もその力になれるよう頑張りたい」と意欲。指揮官は「とにかく一戦一戦やっていくだけ。できればこのチームであと2試合戦えればいい」と力強く語った。準決勝で当たる京都国際は今春センバツ1回戦でサヨナラ勝ちした相手。雪辱に燃える相手を返り討ちにして、決勝につながる扉をこじ開ける。(有吉 広紀)

 ☆青森山田・下山投手(2年。3回戦に続いて先発して3回無失点。この日もタオルハンカチをポケットに入れて力投)「後ろにいい投手がいるので最初から思い切りいった。投げきれないところがあったので修正したい」

 〇…“レーザービーム”でチームを救った。5回2死一、二塁からの右前打をつかんだ青森山田・佐藤洸が、本塁へワンバウンドの好返球。二塁走者を刺し、先制点を許さなかった。「打撃はダメだった(4打数無安打)ので、なんとか貢献しようと思っていた。低く、正確に投げられたのがよかった」と笑顔で振り返った。

 ▼東北勢3年連続夏4強 青森山田が春夏通じて初4強。22年夏優勝の仙台育英(宮城)と4強の聖光学院(福島)、23年夏準優勝の仙台育英に続き、東北勢が3年連続で夏4強以上に進んだ。これは11、12年夏準優勝の光星学院(現八戸学院光星)、13年夏4強の花巻東(岩手)と日大山形(山形)に続いて2例目。春は一度もない。

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