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「相撲の神様」大ノ里から力水 大の里、所要9場所での大関昇進へ先代の故郷・青森県藤崎町を初訪問

スポーツ報知 / 2024年8月21日 5時0分

初代・大ノ里の化粧まわしや明け荷を見学する大の里(右)

 大相撲の関脇・大の里(24)=二所ノ関=が20日、しこ名の由来である元大関の大ノ里萬助の故郷・青森県藤崎町を表敬訪問した。大正から昭和初期にかけて活躍し「相撲の神様」と呼ばれた名大関の親族と初対面すると、大関昇進を約束。秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)で12勝以上を挙げれば大関昇進目安「三役で直近3場所33勝」に届く。昭和以降では最速となる初土俵から所要9場所での昇進へ、「おおのさと」の原点の地で、力水をもらった。

 初訪問の藤崎町で、大柄な2代目は大きな拍手で迎えられた。最初は緊張気味だった大の里は町民のサイン攻めに遭い「(石川県出身で)青森の力士ではないのに歓迎してくれた。びっくりした」と目を丸くした。

 しこ名の由来は「相撲の神様」と呼ばれた元大関の大ノ里萬助(本名・天内萬助)。天内家の当代である天内司さん(71)と藤崎町役場で初めて面会した。家系図を使って説明を受けるなどし、大の里は「先代も大関だった。名前をいただいたからには、しっかり大関にならないといけない」と約束を交わした。

 秋場所で12勝以上挙げれば大関昇進目安とされる「三役で直近3場所33勝」に到達する。初土俵から所要9場所での昇進なら昭和以降では羽黒山、豊山、雅山の所要12場所を塗り替える最速記録。大の里は「まだ時間はある。オンとオフをしっかり作って、考えすぎずにやっていきたい」と、開催中の夏巡業からじっくりと体を作っていく考えだ。

 23年4月。二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)から入門時にしこ名をもらうと、同町から大ノ里に関する書籍が贈られた。相撲界のために私財をなげうったり、誠実な人柄で慕われたことなどから「相撲の神様」と呼ばれていることを知った。この日、約100年前に使っていた化粧まわしや明け荷を見学し「自分もその名に恥じぬような力士にならないといけない。大ノ里関に近づけるように頑張りたい」と決意を新たにした。

 天内さんは、161センチと小柄ながら怪力だった元大関・大ノ里超えを期待した。「すごく気さくな方。いずれは正面から相手を受け止めるような立派な横綱になってほしい」とエール。大の里も「初代・大ノ里関が生まれた町から温かい声援をもらった。また秋場所から頑張れる」と感謝した。大ノ里が大関に昇進してから今年で100年目。令和の「おおのさと」が角界の頂点へと挑む。(山田 豊)

 ◆銘菓「大の里」に「おいしいです」 〇…町長室ではアントルメ佐藤菓子店の銘菓「大の里」が振る舞われた。同町名産のリンゴ「ふじ」を煮詰めてあんにしたお菓子で相撲の軍配の形を模したもの。1940~50年代頃から売られ、町の英雄・大ノ里から名前をもらった。関係者によると、大の里のしこ名と商品名が一致したのは偶然で、大の里は「おいしいですね」と笑顔を見せた。

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