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長嶋さん「最低でも2つ勝とう」東京Dで激励、阿部監督「切り替えて」広島との天王山勝ち越しへ

スポーツ報知 / 2024年8月21日 5時0分

1回1死一、二塁、末包(手前)に先制の2点適時二塁打を浴び、厳しい表情を見せる先発の山崎伊織(カメラ・今成 良輔)

◆JERA セ・リーグ 巨人3―8広島(20日・東京ドーム)

 巨人が広島との首位攻防3連戦初戦を落とした。山崎伊織投手(25)が今季ワースト7失点で、今季最短の4回KO。天敵・末包に3安打5打点と打ち込まれた。岡本和真内野手(28)が19号ソロで7年連続20本塁打に王手をかけ、浅野翔吾外野手(19)がプロ初三塁打を放ち森下から3点を奪ったが届かなかった。3タテを喫すれば広島に優勝マジック30が点灯する天王山。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(88)=報知新聞社客員=から試合前に受けた「最低でも2つ勝とう」との激励通り、21日の2戦目から取り返したい。

 悔しさを押し殺した。1差で追う広島との首位攻防第1ラウンドで先発の山崎伊が今季最多失点となる7失点で4回KO。それでも打線は2ケタ安打を記録するなど反撃を見せた。阿部慎之助監督(45)は「大差で負けちゃいましたけど、いいところもたくさんあったんでね」と前を向いた。

 またしてもこの男にやられた。初回1死一、二塁、山崎伊が4番・末包に左翼線へ2点二塁打を浴び、喉から手が出るほど欲しかった先制点をいきなり許した。さらに1―3となった4回2死満塁では高めに抜けたカットボールを捉えられ、再び左翼線へ走者一掃の3点二塁打。末包1人に5打点を献上した。昨季も対巨人戦は、打率3割4分4厘、6本塁打、11打点と打ちまくった“Gキラー”が、今年も立ちはだかった。

 抑えることを意識するあまり、勝負を急ぎすぎた。初回は末包を1ボール2ストライクと追い込みながら、4球目のスライダーが甘めに入り、痛打された。4回にも先頭の矢野からの3連打も全て2ストライクと追い込んでから打たれた。阿部監督は「あと1人とか、あと1球とかね。そういうところを詰められなかった。そこじゃないですか、全て」と厳しく指摘。これから優勝を争う終盤に向けて大事な試合が増えてくるだけに、山崎伊には糧にするよう求めた。

 この日の試合前、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が東京Dを訪れた。「今日は大事な試合だから、いてもたってもいられなくてね」。選手、コーチ、スタッフら全員が集まっての試合前ミーティングでは「勝つ勝つ勝~つ」の恒例儀式を行った。グラウンド裏の一室で阿部監督に「ここからが勝負だぞ」と肩をたたき「最低でも2つ勝とう。大丈夫だ」と送り出した。結果で応えられなかった指揮官は「大事な首位攻防という形だったので激励に来ていただいたんですけど、ちょっと残念過ぎる試合だったので。申し訳なかったなと思います」と悔しさをにじませた。

 だが広島とはまだ2差。対戦成績でも、7勝7敗3分けと五分に並んだに過ぎない。「カープとこれで五分になったと思って、明日切り替えてまたやりたいなと思います」。残り2戦を必ず取り、ミスターの期待に応える。(井上 信太郎)

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