巨人・山崎伊織「大事な一戦で先発の役割を果たせなかった」今季最短４回７失点ＫＯ 対広島は今季３戦２敗、防御率７・７１

４回２死満塁、押し出し四球を与えガックリの山崎伊織（カメラ・相川　和寛）

◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　巨人３―８広島（２０日・東京ドーム）

　広島の勢いにのまれ、山崎伊は思わず視線を落とした。１―２で迎えた４回。この回先頭の矢野から３連打で無死満塁。秋山、野間を２者連続空振り三振に斬ったが、小園に痛恨の押し出し四球を与えた。続く末包にも三塁線を破られる走者一掃の適時二塁打を浴びるなど、この回一挙５失点。「大事な一戦で先発の役割を果たせなかった。すごく悔しい」。今季最多の７失点で今季最短４回ＫＯを食らい、５敗目を喫した。

　重要な首位攻防３連戦の初戦。特に６日の前回対戦で６回５失点と打ち込まれ「しっかりやり返そう」と雪辱を期して臨んだ。だが、初回、先頭・秋山の左前安打を手始めに１死一、二塁と危機を招き、末包の２点二塁打であっさり先制を許した。最速１４９キロの直球に多彩な変化球を駆使し、立て直しを試みるも悪い流れを断てず。「先頭を出したくない気持ちで投げているんですけど、（出しても）そこで切り替えてアウトを取れれば」と悔いた。

　今季の広島戦は３戦２敗、防御率７・７１で「やり返せるように頑張ります」と絞り出した。やられたままでは終われない。（水上　智恵）