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長嶋さんもビックリ「すごい体してるな」巨人成長株の19歳がプロ初の三塁打で激励に応えた

スポーツ報知 / 2024年8月21日 5時30分

4回2死一塁、適時三塁打を放ち、全速力で二塁を回る浅野(カメラ・今成 良輔)

◆JERA セ・リーグ 巨人3―8広島(20日・東京ドーム)

 諦めるわけにはいかない。三塁に到達した浅野がベース上で力強く3度、手をたたき、両拳を握った。「森下さんに名前負けしないように決めて入って、自分のスイングができた。点は取られたんですけど、まだチャンスはあると思って」。6点を追う4回2死一塁、森下の外角高め148キロ直球を逆方向へはじき返し、右翼フェンス直撃の適時三塁打。序盤に大差がつく展開も、プロ通算66打席目で初のスリーベースで意地を見せた。

 ミスターの思いに応えた。試合前練習を終えた浅野は関係者に呼ばれて東京Dの一室へ。扉を開けると、長嶋茂雄終身名誉監督が待っていた。アンダーシャツから伸びるたくましい二の腕を目の当たりにしたミスターは19歳の成長ぶりに驚き「すごい体してるな。何歳だ?」と笑顔。「頑張ってね」。グータッチを交わし、闘魂を注入された。

 先発出場した17、18日のDeNA2連戦(横浜)は終盤にベンチへ退いたが実は、両日とも試合中に足をつっての途中交代だった。阿部監督はナインを激励に訪れた長嶋氏に「浅野を呼んできますので、カツを入れてもらえませんか。あんな暑いG球場でやってきたのに、足をつってるんですよ。甲子園の高校球児みたいになっちゃって」と要望。指揮官は19歳の高い潜在能力を高く評価しているからこそ、ミスターに「ゲキ」をお願いした。

 先輩も闘志に火を付けてくれた。試合前練習では広島ベンチに駆け寄り、同じ高松商出身の末包にあいさつ。冗談交じりに「レフトの方に打ってくんなよ」と声をかけてくれた広島の4番は3安打5打点の大暴れだった。浅野は「年齢は違いますけど(試合に敗れて)悔しいのには変わりない。あした取り返すように頑張りたい」と誓った。

 2回にも左前打を放ち、今季2度目のマルチ。「毎試合、高校生のように『負けたら終わり』という気持ちでやっている。残り試合で1軍に入れるか入れないかは自分の結果次第ですけど、ずっとその気持ちで、全力でやっていきたい」。V争いの正念場で、がむしゃらに食らいついていく。(内田 拓希)

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