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ジュリア、「国内ラストマッチ」桜井麻衣に劇的勝利…藤本つかさとの「再会」熱望「リング上で語り合うチャンスをください!」…8・19後楽園全成績

スポーツ報知 / 2024年8月21日 9時17分

ジュリア

◆マリーゴールド「Marigold Summer Gold Shine2024」(19日、後楽園ホール)観衆1450=超満員

 女子プロレス「マリーゴールド」は19日、後楽園ホールで「Marigold Summer Gold Shine2024」を開催した。

 メインイベントで世界への挑戦を公表し、この日が「国内ラストマッチ」になるジュリアが桜井麻衣と対戦した。

 自ら「ラストマッチ」に指名した桜井と対戦したジュリアは、魂を込めた頭突きなど桜井の技をすべて受け止めた。逆に場外戦でテーブルへのパイルドライバーなどジュリアは過激な技を連発するなど壮絶な死闘となった。和田京平レフェリーへ張り手を浴びせるなど激情をほとばしらせたジュリアがノーザンライトボム、クロスアームで捕らえると背中へのヒザ蹴り、最後はバーミリオンでマットに突き刺し3カウントを奪った。

 試合後、マイクを持ったジュリアは桜井へ「私は、リングの上でうそつきたくないんだよね。この試合が決まってから、ちょっと起きたことがあってさ、言ってもいい?」と切り出し、この試合が決まってから「大げんかしたんすよ、ウチら。大げんがして、試合大丈夫かなとか思って。だけどね、その多分、本気でうわ、めっちゃ嫌われたと思ったの桜井にね。でも、それが私は桜井、レスラーらしくなったなって思った」と打ち明けると「よくここまで頑張ってきたな桜井。お前ほんとに」と涙を流し「私も今までタイトルマッチとか決まった瞬間に対戦相手のことなんかまじで大嫌いになって意味もなくね。でもね、それが闘う女でしょ。勝負の世界だから、当たり前のこと。そこまで桜井が自我を持って、レスラー、プロレスラー桜井がやっと誕生したんだなって私は思ったよ。その闘争心、その闘う気持ち、忘れんな。プロレスラーはそこにいる、こいつも、あいつも、この練習生も、そこにいるスタッフも、観客も、世間も、全部全部プロレスラーはそいつらと向き合って闘わなきゃいけないんだ。だから、嫌われてなんぼだろ、うちらは。私は桜井に嫌われた瞬間、おわぁ!ってうれしかった。だからお前、メインイベンターになるために、その気持ち、ずっと持っとけ。それが私からのお前へのメッセージだ」と言葉を贈った。

 ジュリアからの入魂メッセージに桜井は「私は、ジュリアを倒すために、このマリーゴールドに来た。だから、今日、あなたに勝てなかったこと、とってもとってもとってもとっても!悔しいよ」とあらわにすると「でも、あなたと今日闘って、ジュリアに出会えて、ほんとに良かったです。アメリカに行っても、私は、ジュリアの事が好きで好きでたまらない諸君の一員として、ずっとあなたの味方です。でも!レスラー桜井麻衣としては、このマリーゴールドで、てっぺんを目指して、この団体を引っ張っていきます。ありがとうございました!」と決意表明。最後に互いに座礼をして握手し抱きしめ合った。

 ジュリアは、8・25新木場大会で所属選手全員、さらには参戦を門戸開放した1分間限定の「無限掛けマッチ」を行うが「どうしてもここで1人だけ、1人だけ、リングで会わなきゃいけない人がいるなと思ってて。私も、その人には言いたいことたくさんあるし、多分その人は私のことぶん殴りたくてたまらないんだろうなって思う」と切り出すと「私をこの世界に引きずり込んだ女、アイスリボンの藤本つかさ!今日が、もちろん最後のつもりで闘ってきたし、ラストマッチっていうこの気持ちわ変わらないんだけど、変わらないんだけど、でもここで、25日で、あなたと1分でもいい!リング上で、語り合うチャンスをください!藤本つかさ!このメッセージがあなたに届きますように、よろしくお願いします。いつも、わがままばっかり本当にすいません。でもそれがジュリアだ!」とかつて所属した「アイスリボン」の藤本つかさとの再会を熱望していた。

 そして世界挑戦へ「私は、いつでも、どこにいっても、死ぬ気で、精いっぱい、どんなに苦しいことがあっても、今まで通りしがみついて、張り付いて、負けない。絶対にもがいてあがいて、世界のてっぺんとってきます。そして、私の夢は、日本のプロレス界をもっともっと盛り上げること。これはデビューしてから変わりはない。それを実現させる女になります。必ずなります。時間はすげーかかるかも知れない。でも絶対、この夢諦めません。じゃないと日本に帰ってこれねぇ。でも帰ってきた時はまた、必ず会いましょう」と超満員のファンへ約束した。

 バックステージでジュリアは「デビューして7年弱たって、いつか自分が世界に挑戦する日が来るなんて1つも想像してなかったけど、プロレスを辞めないで良かった。プロレスを続けていく内にプロレスがどんどん好きになっていって、最初に『プロレス界を盛り上げたい』って夢が、うそじゃなくなって本物の気持ちになりました。その中で色んな大嫌いな奴、憎い奴、嫉妬した奴、許せない奴、大切な人、仲間、大事にしたい人、裏切った人、裏切られた人……プロレスラーになって、こんな人生が豊かになるんだって、プロレスってこんなにすてきなものなんだって。私はこのプロレスがたまらなく好きになって、もっともっとみんなに届けたい。みんなに届けないとレスラーになったことがうそになる。そう気付いたときから私の夢はどんどん大きくなって、今このチャンス、私は逃すわけにはいかない。有言実行のジュリアだから。必ず私は世界に挑戦して、世界と勝負して、でっかくなって、でっかくなって、でっかくなって!どれだけ時間がかかるか分からない、ヌルい世界じゃないって分かってる。甘いもんじゃない。メチャメチャ厳しいのも分かってる。でも全部覚悟した上で、日本に帰ってきて、絶対日本のプロレス、女子プロレスをもっと盛り上げてみせるよ!必ず!その覚悟で旅立ちます!7年間、ジュリアの応援、本当にありがとうございました!」とラストメッセージを残した。

 そして桜井へ「アンタに一番期待してんだから私は!負けないで欲しい。今日試合して思ったから。『出来んじゃんッ!』って。やっとアイツがレスラーらしくなって私は誇らしいです。レスラーとしてはまだまだこれから目指すところたくさんあるよね。お互いね。どんなにつらいことがあっても、どんなにくじけそうになっても負けないで、必ずはい上がってやりましょう。それは私も一緒だし、マリーゴールドのみんなもそう!そして応援してくれてるみんなもそう。つらいことがあっても頑張って乗り越えましょう。それはジュリアとの約束ですから。何度でも言いますよ。私は約束を必ず守ります。本当に皆さんありがとうございました!」と万感を込めると、藤本へ「私をプロレス界に引きずり込んだ女。私は待ってます。ワガママ言ってるのは百も承知です。前日にラストマッチを行ってるであろう、だけども、待ってます。本当に最後まですみません。また必ず会いましょう」と繰り返し再会を熱望していた。

 ◆8・19後楽園全成績

 ▼ジュリア・カウントダウンFINAL 30分1本勝負

○ジュリア(26分46秒、ノーザンライト・ボム→片エビ固め)桜井麻衣●

 ▼ユナイテッド・ナショナル選手権試合 30分1本勝負

○王者・青野未来(21分0秒、スタイルズクラッシュ→エビ固め)挑戦者・天麗皇希●

 ▼スペシャル・タッグマッチ 20分1本勝負

中島安里紗、○Sareee(15分43秒、アームブリーカー)後藤智香●、高橋奈七永

 ▼8人イルミネーションマッチ 20分勝負

田中きずな、ビクトリア弓月、MIRAI、△林下詩美(20分00秒、時間切れ引き分け)ゼイダ・スティール、マイラ・グレース、ボジラ、CHIAKI△

 ▼3WAYマッチ 15分1本勝負

○松井珠紗(8分7秒、ヨーロピアンクラッチ)石川奈青●

※もう一人は翔月なつみ

 ▼勇気みなみデビュー戦 15分1本勝負

○勇気みなみ(9分2秒、バックドロップ→片エビ固め)南小桃●

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