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山口茜「楽しくやって、何か新しいことが見えたら」シングルス3大会連続の五輪8強から心境変化…ジャパンOP

スポーツ報知 / 2024年8月21日 15時52分

女子シングルス1回戦を突破した山口茜 (カメラ・佐々木 清勝)

◆バドミントン ▽ジャパン・オープン 第2日(21日、横浜アリーナ)

 各種目1回戦が行われ、女子シングルスで世界ランキング4位のエース・山口茜(再春館製薬所)は、パリ五輪後初戦に挑み、同37位のタイ選手を21―14、21―18のストレートで退け、2回戦に進んだ。「(シャトルが)飛ばない印象はあるけど、もともと自分が打って決めていくスタイルなので。動きも悪くなかったし、相手に決められない点は良かったかな」とうなずいた。

 五輪後初戦で貫禄の快勝発進だ。9日にパリから帰国後、約1週間休養。徐々に状態を上げている段階だが、軽快な動きで魅了した。第1ゲーム(G)の10―10からスマッシュを決めると、3連続得点。「茜、頑張れ!」「茜、一本」との大きな声援を力に変え、第2Gも中盤にジャンピングカットを浴びせるなど、12―12からは3連続得点。粘る相手を振り切り、ストレートで撃退した。

 3度目の出場となったパリ五輪では、準々決勝で金メダルを獲得したライバル・安洗塋(アン・セヨン、韓国)に1―2で惜敗。それでもシングルスで3大会連続の8強入りを果たした。夢舞台を経て、エースに心境の変化もあった。「これまで以上に結果にこだわらず、という気持ちが強くなった。五輪も含めて(試合で)勝ちにいってうまくいかなかった部分もあり、気持ちの面で大変だと感じることもあった」と明かした。

 28年ロサンゼルス五輪は、現段階では視野に入れず、目の前の勝負を「楽しむ」ことを意識する。「今は楽しくバドミントンをやって、何か新しいことが見えたらいいなという気持ちが強いかな」と見据えた。

 五輪では1次リーグから満員の会場で大声援の中、プレーした。「オリンピックで一番心に残っていること…やっぱり声援がすごかったことですね。(16年)リオもすごいと思ったけど、やっぱりいつものフランスオープンの雰囲気も知っている中で1回戦からあれだけのお客さんが入ってくれて。楽しくやれたかなと思いますし、心に残っています」。この日の声援に感謝を込めながら「ジャパン・オープンでもあれ(オリンピック)くらい(観客が)入ってくれたらうれしいな」と、ねだった。

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