なでしこ後任監督は「日本の指導者のみならず、世界にも広げた中で検討を始めています」…佐々木則夫・女子委員長

池田太監督

　日本サッカー協会は２１日、「なでしこジャパン」の池田太監督（５３）が契約満了に伴い、退任すると発表した。

　発表後に佐々木則夫・女子委員長が取材対応。池田監督には１９日に契約満了を伝えたことを明かし「監督としての資質の部分については、非常に選手、スタッフとのコミュニケーション、そういったものも問題なく、高倉ジャパンから引き継いだ中でも非常にいい雰囲気の中で、なでしこジャパンを指揮してくれたということは判断しています」と一定の評価を口にしたが、２３年の女子Ｗ杯、今夏のパリ五輪でともに８強にとどまった点が今回の決断に至ったと言及。「結果として世界大会でベスト８止まりというのはままならなく、ベスト４にいってさらに注目を集め、女子サッカーの繁栄につなげるという大きな使命があります。池田監督にはこの３年間しっかりと使命を果たしてくれたと思いますが、なでしこジャパンとしてベスト８をせめて突破して、このスポーツ界全員が集まるオリンピックにおいて、日本でもっともっと女子サッカーが話題になるところまで引っ張ってほしかったというところが出来なかったことに残念なことの中での評価で、今回シフトチェンジする方向で考えた次第です。今後、世界大会でさらに上を目指した時に、到達するには新たな人選が必要だろうと判断しました」と説明した。

　後任人事は現状では白紙を強調した上で、「候補としては、日本の指導者のみならず、世界にも広げた中で検討を始めています」と説明。次回の活動は１０月２６日の親善試合（相手未定・国立）となるが、「理想は間に合えばいいと思うけれど、難しかったらあまり慌てないで、その後も時間がありますので、そこは経過の流れ的には、それに必ず間に合わせるための調査とお互いの調整とかはこだわらずに進めていきたい」と話した。