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Jリーグ、夏の移籍大異変を担当記者が解析 首位・町田は豊富な資金力で「圧倒的強化」19位・鳥栖は主力5人流出の“草刈り場”に

スポーツ報知 / 2024年8月22日 6時0分

 Jリーグは、夏の選手補強による追加登録期間(ウインドー)が21日で終了となった。J1で降格圏19位の鳥栖は川井健太監督(43)が8日に解任された中、MF河原創(26)が川崎へ移籍するなど主力5人が一気に流出する事態に見舞われた。一方で首位・町田は日本代表DF中山雄太(27)の獲得など、豊富な資金力を武器に積極補強。上位、下位チームを中心に活発化した移籍動向を星野浩司記者が「読み解く」。

  * * *

 今夏のJリーグ移籍市場が、異例の形をたどって閉幕した。これまでシーズン途中の補強は降格圏に沈むクラブ以外は「修復」程度が多かったが、鳥栖は主力5人が流出するなど、チームの根幹を揺るがしかねない状況となった。一方で複数の代表クラスを獲得した町田のような「圧倒的強化」に打って出るクラブが現れたことも変化の一つだ。

 降格圏19位の鳥栖は補強を図る立場のはずだった。ただ、高い求心力と指導力を誇った川井監督を成績不振を理由に今月8日に解任。多くの在籍選手の契約に携わった小林祐三スポーツダイレクターも4月に解任されており、選手をつなぎとめる糸を失った状況で移籍市場を迎え、“草刈り場”になった。ある選手代理人は「移籍にはさまざまな理由があるが、苦しいときに選手が残る理由は、人とのつながりが大きい」と明かす。J2降格圏のクラブに在籍する不安も大きい。

 J1で首位に立ち、昇格初年度で優勝を目指す町田は、トップスポンサーのサイバーエージェントをバックに資金力が光った。日本代表クラスの中山には年俸2億円以上を提示し、1億円台半ばを提示した他クラブを蹴散らした。また、相馬勇紀は年俸2億円に加え、3億円以上の違約金を払って名古屋から獲得。最低でも7億円を投じた。「町田と競合したら、太刀打ちできなかった」と上位クラブの強化責任者。資金面での強者と弱者、移籍市場への準備力が顕著に出た。

 労働許可の取得条件緩和を受け、鳥栖から英3部バーミンガムに移籍したFW横山歩夢をはじめ、英国移籍を果たす選手が増えた。そこから玉突きの形で活性化した今夏のJ移籍市場。共存から競争へと変わりゆくJリーグを端的に映し出した。(金額は推定)

 ◆Jリーグと欧州の移籍市場

 今季のJリーグは、第1登録期間(1月22日~3月27日)、第2登録期間(7月8日~8月21日)の2つのウインドーを設定している。第2登録期間は終了したが、無所属の選手は9月6日の追加登録期限まで選手登録が可能。欧州の主要リーグは一般的に、冬は1月31日、夏は8月31日が登録期限となっており、期限が迫ると駆け込みでの移籍が多発する。

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