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【天皇杯】鹿島2大会連続で黒星の甲府に雪辱で3大会ぶり8強 決勝点の植田「この勝利の意味は本当に大きい」

スポーツ報知 / 2024年8月22日 6時15分

鹿島・植田直通

◆天皇杯 ▽4回戦 鹿島2―1甲府(21日・JITリサイクルインクスタジアム)

 8試合が各地で行われ、J2山口がJ1の鳥栖を2―0で下し、クラブ初のベスト8進出を決めた。またJ2千葉もJ1札幌に1―0で勝利。J1横浜Mは後半アディショナルタイム(AT)の2得点でJ2長崎に逆転勝ち。J1勢の鹿島、広島、G大阪、神戸、京都も勝ち進んだ。

 3年連続の失態を免れ、鹿島が勝ち上がった。2大会連続で黒星を喫していたJ2甲府を相手に、苦しみながらも2―1で競り勝ち。「2度あることは3度ある」もちらつく展開の中、「3度目の正直」で下克上を阻止した。

 決勝点を挙げた植田は「この勝利の意味は本当に大きい」と胸を張った。苦しい試合展開となり、延長戦突入が間近に迫った1―1の後半44分、MF柴崎岳のCKを豪快に頭で合わせ、粘る甲府を突き放した。

 クラブにとって因縁の相手だった。22年度大会では準決勝で0―1で敗戦。既にリーグ戦のV逸が決まっていたクラブは、当時J2で6連敗中の相手への完敗で無冠が確定し、ACLへの挑戦権も失った。23年度大会3回戦でのPK戦による苦杯は、長期政権も期待された岩政大樹監督(当時)のシーズン後の更迭にもつながった敗退だった。

 植田は「また今年も(甲府と)当たることになり、自分たちが試されているなと思っていた。今年こそはという気持ちだった」とうなずいた。ただの1勝ではなく、クラブにとって大きな意味を持つ1勝で準々決勝進出。2016年以来となる国内タイトル獲得に、一歩近づいた。(岡島 智哉)

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