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【大学野球】春最下位・北大が連続優勝狙う星槎道都大にサヨナラ勝ち…桜井寛明内野手「うれしすぎて頭真っ白」

スポーツ報知 / 2024年8月22日 9時46分

9回2死三塁、サヨナラ打を放ちガッツポーズする北大・桜井(カメラ・島山 知房)

◆札幌六大学野球 秋季リーグ 第1節第1日 北大2-1星槎道都大(21日・札幌円山球場)

 開幕し、2試合が行われた。春最下位の北大は、2季連続優勝を狙う星槎道都大に2―1でサヨナラ勝ちし、白星発進。1点ビハインドの9回に同点に追いつくと、2死三塁から代打・桜井寛明内野手(2年=川和)がサヨナラ打を放ち、試合を決めた。札幌大は先発の長谷隼兵投手(4年=旭川龍谷)が9回3安打で北海学園大を完封した。

 伏兵の一打で秀才軍団・北大が金星奪取だ。土壇場の9回。リーグ戦38回1/3連続無失点中の星槎道都大・佐藤爽から得点し同点に追いつくと、2死三塁で打席に入ったのはリーグ戦通算0安打の桜井。「とにかく打てる球を打つ。ゾーンに来たら3つ振ろうと思っていた」と追い込まれてからの直球に食らいつき、打球は中堅手の前にポトリ。三塁走者が生還すると、「自分もうれしすぎて頭が真っ白だった」と9回完投勝利の飯島孝平投手(4年=西南学院)と抱擁した。

 チーム一丸で危機を乗り越えた。23年春にベストナインを獲得している大沢楽汰(るんた)内野手(4年=札幌南)が大学院入試のため欠場。6番・右翼で先発した遠藤想太(4年=向陽)も同入試のため、1回裏終了後に途中交代した。レギュラー2人を欠く中、先発マウンドに上がった飯島は「明日(22日)4年生2人は暴れてくれると思っていたので、僕が勝ってつなぎたかった」と、要所を締める投球で8回まで無失点投球。「最低限のピッチングはできた」と、105球の熱投でプロ注目左腕に投げ勝った。

 春は順位決定戦で敗れて最下位となったが、入替戦で勝利して1部に残留。リーグの好投手を想定し、フリー打撃では3メートル前から打撃投手が投げて速球対策に力を入れてきた。16日まで行われた全国七大学総合体育大会では3位に入り、東大にも7回コールドで勝利。秋野禎木監督は「それぞれが手応えを感じた七大戦」と自信をつけて秋を迎えた。

 リーグ優勝は10年春を最後に遠ざかる。14年ぶり制覇に向けて絶好のスタートを切ったが、「どのチームも強い。1つ勝ったといっても、まだ1つ」と指揮官。神奈川県出身のDeNAファンで、機械知能工学を専攻する桜井も「まだ9試合ある。一戦一戦戦っていく」と気を引き締め、きょう22日の札幌大戦に視線を向けていた。(島山 知房)

 〇…星槎道都大の最速148キロ左腕・佐藤爽(4年=札幌山の手)は8回まで2安打無失点の好投実らず、サヨナラ負け。試合後にはプロ志望届の提出を明言した。春の時点では社会人野球も選択肢に入っていたが、秋季リーグ戦開幕までに誘いを受けていた企業に断りの連絡を入れ、進路をプロ一本に絞った。「順位関係なく指名されたらプロに行く。育成でも」と10月24日のドラフト会議に向け、アピールを続けていく。

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