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札幌ボーイズから選出の3人が亡き恩師に勝利捧げる…31日開幕・東日本報知オールスター戦

スポーツ報知 / 2024年8月22日 10時59分

亡き恩師に健闘を誓う札幌ボーイズの(左から)後藤、小野、坂本

 「東日本報知オールスター戦」(31日開幕、群馬県ほか)に出場する北海道選抜チームが17日、苫小牧清水球場で結団式と合同練習を行った。メンバーは各チームから推薦されたオール3年生の16人。札幌ボーイズから選出された後藤海斗捕手、小野暁世内野手、坂本大翔内野手の3人は、中学最後の戦いで天国の恩師に勝利を届けることを誓った。

 硬いムードでスタートした選抜チームの練習だが、キャッチボールや守備の連係などをこなすうちに選手たちは自然と打ち解けた。「初めは緊張したけど、周りと話をするうちに仲良くなった」と笑顔の小野。1日だけの合同練習でも、道産子軍団はしっかりと結束を固めた。

 札幌ボーイズの3人は、特別な思いを胸に秘めている。入団時から指導を受けてきた寺西俊一・前監督が闘病の末、7月10日に他界(享年74)。前身の札幌ロイヤルズを含め通算39年にわたってチームを指導し、今年4月に退任した名匠の訃報に、チームは深い悲しみで包まれた。

 1年時に寺西前監督から主将を命ぜられた小野は「人一倍厳しかったけど、責任感が生まれた」。坂本は「打撃の時に『脇を開けるな』と何度も言われた」と振り返り、そのおかげで今があることに感謝している。

 最後のお別れで選手は手を合わせ、「優勝」を誓った。打撃が持ち味の後藤は「基本を大事にする野球は引き継がれている。天国にいい報告をしたい」。走塁が武器の坂本は「いい成績で恩返しを」と恩師の姿を思い浮かべて空を見上げた。

(石井 睦)

 〇…旭川道北からただ1人選出された天池内野手は、チームメートから「頑張ってこい」と送り出され、「できることをやるだけです」と決意を見せた。50メートル走6秒4の俊足が武器。7月の支部長杯北ガス大会では今季最高の3位と躍進したが「選抜チームでも旭川道北の存在感を見せたい」と意気込んでいる。

  山田徹監督「投手も打者も昨年より層が厚く、経験豊富な選手がそろった。あとはこの雰囲気を試合で出せるか。できれば打ち勝ちたい。目標は優勝です」

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