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V2戦で「比較ができないくらいインパクトのある勝ち方を」中谷潤人が超絶KO宣言 通算76勝1敗の難敵倒す

スポーツ報知 / 2024年8月23日 6時5分

ベルトを前に記者会見するWBCバンタム級王者の中谷潤人(カメラ・堺 恒志)

◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・中谷潤人―同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(10月14日、東京・有明アリーナ)

 ボクシングの7大世界戦が10月13日と同14日に東京・有明アリーナで行われることが22日、主催者から発表され、興行の第2日に登場するWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=の2度目の防衛戦の挑戦者が、76勝1敗の強豪ペッチ・ソー・チットパッタナ(30)=タイ=に決まった。中谷は記者会見後に渡米。ロサンゼルスで約1か月、スパーリングを中心とした強化合宿を行う。

 今、一番戦いたい相手として名を挙げるWBA王者・井上拓真の前で、中谷は強い覚悟を示した。「自分のやるべきことをやって、大きなイベントに刺激を与えたい」。自分のやるべきこと―それはもちろん、KO勝ちでの2度目の防衛だ。

 チットパッタナは、実に77戦76勝(53KO)1敗を誇るサウスポー。唯一の黒星は、18年12月に拓真に判定負けしたもので、その後は28連勝(20KO)している。左構え選手との対戦は、19年6月のクエルド(フィリピン)戦以来、約5年ぶりだが、中谷は「あまり気にはしていません」という。ただ、「攻め方やポジション取りなどは変わるので、しっかり動ける体をつくっていきます」と力を込めた。

 拓真―チットパッタナ戦は当日、試合会場で見ていたという。「戦績を見るとキャリアがあるし、勝ち方が問われると思います」と中谷。拓真はいずれも6ポイント差をつける3―0判定勝ちだったが、それ以上の結果を求められていることが中谷には分かっている。だからこそ「倒して勝ちたい。比較ができないくらいの、インパクトのある勝ち方をしたい」。KO勝ちは当たり前。昨年5月のA・モロニー(オーストラリア)戦が、米国の主要メディアから年間最高KO賞に選ばれたが、今回はそれを上回る衝撃を求めていく。

 現在、バンタム級は主要4団体王者全てが日本人ボクサー。目指すパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超えた最強ランキング)1位に近づくためには、王座統一戦は不可欠。ここは負けられない一戦となる。「KO勝ちを目標にして、たくさんアクションを増やすため、これから練習で追い込んでいく。期待の大きさも感じるし、大事な試合になります」と中谷。強い決意を胸に、ロス行きの航空機に向かった。(谷口 隆俊)

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