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甲子園のアイドルからドラフト1位入団した巨人で15勝投手に 近鉄へのトレードを拒否し28歳で引退

スポーツ報知 / 2024年8月23日 6時5分

 創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第81回は定岡正二。

 * * *

 甲子園のアイドルと呼ばれた選手は数多くいるが、定岡正二もその一人だ。

 1956年11月29日、鹿児島県生まれ。鹿児島実で2、3年の夏に出場。3年生だった74年の準々決勝で原辰徳がいた東海大相模と対戦。延長15回、213球を投げ切り18奪三振の末、勝利を飾ったことが人気に拍車をかけた。同年のドラフト1位で入団した。

 80年6月5日の中日戦(ナゴヤ)で先発し、初勝利を飾ると、この年9勝。81年4月11日の阪神戦では、初回先頭打者に二塁打を打たれたあと27人連続アウトを取る準完全試合をマークした。同年には11勝を挙げ、日本ハムとの日本シリーズ第3戦に先発。同シリーズで先発したのは江川卓(3試合)、西本聖(2試合)と定岡の3人だけだった。

 82年は自己最多の15勝。江川、西本と3本柱としての働きを見せた。85年のシーズン後に近鉄へのトレードを通告されるが、これを拒否し、28歳の若さで引退となる。

 引退後は、タレントとしても活躍。とんねるずの番組などに出演した。

 3兄弟の次男で、兄・智秋(南海)、弟・徹久(広島、日本ハム)もプロ選手として実績を残した。

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